『ACO』は『Material』を買いなさい。
ACO(あこ)は日本の女性シンガーソングライターだ。
基本的にアーティストが好きで音楽を聴いているが、ACOの5thアルバム『Material』がヤバすぎる。
ベストも出ているが、間違いなくMaterialがオススメだ。
ACO
本当にいつも素晴らしい音楽を奏でているのだが、5thアルバム『Material』が本当にヤバい。
鬼才エイドリアンシャーウッドをプロデューサー陣に迎えてのアルバムで、音の深みがまるで違う。
それまでのアルバムがチンケに感じてしまうレベルの衝撃だ。
エイドリアン・シャーウッド(Adrian Sherwood)はイギリスの音楽プロデューサーである。
Adrian Sherwood LIVE in the Boiler Room
あ~、かっこいい。DJをかじっていないので、何が行われているかさっぱりわからんが、『音世界』という言葉がピッタリだろう。
彼の造る『音世界』と、ACOの狂気を孕んだ美しい『歌声」が絡み合っている。
『Material』を聴くと、『駆け引き』という言葉が浮かぶ。
二つの才能がせめぎあって、ギリギリの駆け引きをしているように感じる。
メランコリア - ACO
先ほどの映像の音世界はそのままに、ACOの声がこれでもかというほど映えている。
パソコンで音を出していたり、携帯で聴いている人は今すぐにイヤフォンを装着してほしい。
ここまでボーカルが映えている理由は、Adrian Sherwoodのサウンドメイクにカギがあると思う。
低音がこれでもかというほど効いている。十中八九狙ってやっているだろう。
ボーカルが浮いているか浮いていないかの分水嶺だ。せめぎ合っている。
メロディーを聴くというよりも、音の絡みを楽しむという感覚だろうか、美しい以外言葉が見つからない。
アートワークも素晴らしい。
『central67』(木村豊)という、スピッツ椎名林檎、スーパーカー、木村カエラ、アジカンなどのCDジャケットデザインを手がけているデザイナーが作ったものだ。
スピッツの『隼』
椎名林檎の『勝訴ストリップ』なんかが有名だろう。
イラストレーター、中村佑介のイメージが強いだろうが、アジカンもイメージがつきやすいんじゃないだろうか。
私は木村豊のアートワークにほれ込んでいる。知らずにこのジャケットかっこいいな~と思うと彼の場合が多々ある。たまらん。
カナリアは鳴く - ACO
強烈なベース音にトリップしそうだ。
ボーカルにはエフェクトが強くかかっており、ステレオ感も恐ろしい。ボーカルの声が掴めそうである。
音源に質感があるというのだろうか、古い洋画のような質感を私は感じる。
実はAdrian Sherwoodだけの功績ではなく、
河野伸(中島美嘉、古内東子、坂本真綾 等をサポート)
下田法晴(平井堅、竹村延和、Frederic Galliano等にリミックスを提供)
砂原良徳(元電気グルーブ)もプロデュースしている。
豪華すぎる。
真正ロマンティシスト - 真正ロマンティシスト
Youtubeに『Material』の音源が少ない!!是非購入してほしい。
アートワーク本当に素晴らしいので手元に置いてほしい。
ケイト・ブッシュのカヴァー曲は…だが、それ以外の楽曲は本当に全曲素晴らしい。
あまり言いたくないが、中古ショップに行けば500円ぐらいで買える。
マストバイだ。