sleepy.ab 凍り付く邦楽
理由は説明できないが
暑い地域の音楽は暑く聴こえるし、寒い地域の音楽は冷たく聴こえる
北欧のバンドなんかを聴くと、雪深い森に入ったような錯覚に陥る
凍り付く邦楽
sleepy.abは北国出身の3人組だ、脱退したドラムも含め全員が北海道出身
同じ日本人でも、育った環境でこうも感覚が違うか、と驚く
邦楽的なまとまりの中で、ただ音が果てしなく冷たい
冷たい水の中に放り込まれるようなイメージを湧かせるサウンドが彼らの個性だろう
Vo成山の優しい声もそれを引き立たせている
工夫に満ちたサウンド
サビに入る前のファズギターの完全にスケールアウトしたフレーズなど
楽曲の随所に耳を惹きつける工夫が満ちている
音作りから音選びまで、徹底した拘りを感じる
リードギターの出すぎず引きすぎずのポジション取りが素晴らしい
二年の活動休止を経て、公開された彼らの音楽性はまた更に進んだものとなっている
単純ではないけど、敷居を感じる難解さはなく
リスナーを飽きさせない音楽に仕上がっている
本当に凍り付くようだ、