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2016/01/22

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アクモンとストロークスは知ってるのにThe Kooksを知らない人たちへ

2000年代に国内外共に大旋風を巻き起こした二大バンドArctic MonkeysとThe Strokes、彼らの登場を境にシーン全体の雰囲気がガラリと変わり、まさに次世代を牽引してきた両バンドだが、彼らの影に隠れてあまり話題に上らぬ名バンドがいる。The Kooksだ。

海外では前2バンドと同列に語られる彼らだがなぜか日本では人気が今一つ、しかし音楽性はむしろ王道正統派。なんとなくタイミングを逃して通り過ぎるには勿体なすぎるバンドだ。

今日はそんなThe Kooksを知らない損なみなさんがこれ以上損にならないように、ザックリと彼らについて紹介したい。

まず彼らのデビュー曲にして代表曲、Naiveを聴きながら彼らの略歴を紹介しよう。

結成は2002年。イギリス国営のバンド音楽に特化した音大、BIMMで集まった面々で結成されている。要するにメチャクチャ凄いESPミュージックスクール。英国は国を挙げて音楽事業に取り組んでいるワケだ。それがただのハリボテでなく、ちゃんと結果を出せる人材を養成して外貨の獲得にキッチリ効果を上げているのもヤバい。人種コンプレックスというわけではないが、殊近代音楽に関して英国人はどうしてこう長けているのか、だからって味覚と絵心を犠牲にする必要もあるまいに。日本も国営で漫画とかアニメとかの大学とか作ればいいのに。

話はもどってクークス。結成からたった3年でデビュー、デビューと共にひっさげてきたのがこの曲Naiveだ。サビの最後の"it may be"は絶対言ってない。エッペッペイって言ってる。

明確にどこが長けているか、何がかれらの売りなのか、正直説明しろと言われても答えに詰まる。OASISと同じ現象だ。
「作曲の精度が高い」
「メロディが良い」
としか言いようがない。逆に言葉で説明できない分誰にもマネできない。

 

アコースティック主体の王道、歌物だが何故だか逆に音圧パツパツのUSエモ、ロックなんかよりパンチがあるような聴こえだ。
ルークの当時弱冠20才とは思えぬハスキーな声と、年相応の甘酸っぱいラブレターのような歌詞の抱き合わせも彼らならではだろう。顔もイケメン過ぎず親しみがあってマル。
その点アクモンのアレックスなんて顔はメチャクチャ整ってるし歌詞も妙に大人びてて可愛くない。20才なったばっかりのくせに「酔っぱらって女にメールしてもロクなことにはならんぞ」なんて歌作るな。40になっても気づかないオッサンもたくさんいるんだぞ。

 

とりあえず聴いてみよう!という人は1stがオススメだ。ロック史をそのまま耳から流し込まれるような音楽性の広さと、歌モノのポップさ、あと若さと勢い、全部詰め込まれた一枚となっている。

邦楽の流行を追っかけるのに飽き始めた大学生、間違えてクークスを素通りしてしまった洋ロックファン、湯水のように湧き出てくる海外インディーシーンを聴き漁るのもつかれ始めたお兄さん。全員にオススメできる堅いバンドだ。
是非買って、あなたのお家の棚にも並べてほしい。

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