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最近僕は大人になった朝子で胸がいっぱい SHISHAMO 4

2017/03/02

 SHISHAMOももう22歳なんですって。それって、大人じゃん。やだちょっと、エッチじゃん。

 SHISHAMOはコンテストから時間を待たず、1stから爆発的に売れてしまったから世間に知られる年齢がとっても早かった。たしか売り出されたときの触れ込みも「天才高校生バンド現る!」みたいな、そういうとても分かりやすいものだった。

 だから、僕の中でも「若い」っていうイメージが強くって、一番最初に売り出し曲として売り出された「僕に彼女ができたんだ」の印象が色濃く残っている。

 

 みなさんもそうじゃないですか?SHISHAMOと言えばコレだ!っていう人多いんじゃないかな。

 でもこれ正直なんというか「天才だよねこれ!!」みたいな言われ方をすると「えー?そうかあ?」とか思っちゃうんですよね。

 もちろん、とっても良い曲だし、ヒットしたの納得。キャッチーで、歌詞の内容もわかりやすくて、無駄な工夫もなくて、シンプルでストレートでかわいい曲だと思うんだけど、誰も思いつかなかった実現できなかった傑作!みたいな曲ではないなあって。偉そうな言い方になってしまって嫌なんだけど、タダの客目線で見るとそういう風に映るんです。

 別に、新しいものを否定したいわけじゃなくって。例えば同時期にメジャーで近い規模で売れ始めていたクリープハイプなんかアルバム一個聴いただけでも「この人メチャクチャ賢い」ってわかる出来だった。工夫も、僕になんか到底気が付けないところまでしてるんだろうなと思わされるくらい、わかるところだけでも隅々凝っていた。いくらなんでも下の名前に世界観ってつける?僕が親ならマジで止める。祐介、やめとけ。つって。

 無駄な工夫がないとか、奇抜な個性に逃げないっていうのは十分すごいんだけど、逆に言えば普通の曲。今までもあったし、これからも聴ける曲。20前後のインディーズバンドの1stで聴ける曲。

 ヒットの理由は、プロモーションの手厚さだったり、ルックスの話題性だったり、若いっていう分かりやすい宣伝材料だったり。ほら、若いやつ連れてきて「天才っすよコイツ!」って偉い人が言うのって、よくわかってない人たちを騙す常套手段だもん。

 たぶん僕だって「業界を騒然とさせる18歳の天才パテシエの新作ケーキ!!各界の著名人絶賛!!」みたいなこと言われて、ちょっと見たことないタイプのケーキ食わされたら「ウワァ!18歳スゲェー!」ってなると思うんですよ。甘いか苦いかぐらいしかわからないんで僕は。

 実際のところは業界も他のパテシエも騒然としてないしスゲエケーキ好きな人から言わせたら「こんなのよくあるやつだべ、でもまあウマいよね」みたいなブツだったとしても、僕みたくケーキに興味のない人間には偉い人が仰る通り「へえ!この若いヤツ天才なんだ!」ってなると思うんですよ。

 

 だからまあ、1stアルバムのSHISHAMOもそうだし、2ndのSHISHAMO2も「あーなんか若い子っぽーい」みたいな感想だった。なんなら1stの方が純粋に普通の曲(いい意味です)のオンパレードでそこに程よく大人の手が加わってる感じで「かーわいい」みたいな気持ち聴けるアルバムだったんだけど、2ndの方が曲目不安定な印象だった。2ndあるあるだけどね。

 だからSHISHAMOは僕の中でいつまでも女子女子した何かだったし、女子故に若くて拙いイメージで固まっていたんです。

 ですけど、先日出たSHISHAMO 4。ヤバいっすよ。オンナになっとるで、朝子が。


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 朝子お前… ハーフパンツいいやんけ…

 歌詞もベースは初期から変わらずベタ甘の恋愛ソングなんだけど、今作はなんかちょっと大人のズルさとか魅力みたいなところをプラス。この曲も音源だと

「やっとこっちを、見てくれた」

 のところがマジで魔性。朝子お前、そんな一面あったんけ… キュン…

 インタビューで本人も答えていたけれど、全曲シングルカットできるようなギッシリしたアルバムになっている。のに重たくないクドくない。一曲一曲サウンドがさわやかだからか、朝子の女子力か、さて僕にはわかりませんがバランス良いです。家でなんとなく流していて鼻歌歌ってられるアルバムだった。

 なんか「冒険しました!そんで失敗しました!」みたいな曲が一曲もないんですよね。

 売れてるバンドも売れてないバンドも、等しく挑戦はしなきゃいけない状況にはあるから、そういう事ってよくあるんだけど全部ナチュラルにポップ。大学に入りたての1年生女子には日によってメイクにムラがあるけれど、もう朝子は大人だから今日の自分の肌の調子とかももうほぼ把握しきってそれに合わせたメイクをしてくるそういう感じ。いやメイクの事一切知らんけどな。

 

 なんだこれドエロいな。AVか?MVか。

 前のアルバム、SHISHAMO 3もなんかそんな兆しがあった。結構好き。なんだけどあの時は俺も仕事とか忙しかったしあんまり朝子に構ってられなかったっていうか、一緒にいることが当たり前になりすぎてて些細な変化に気が付けなくって。でも今は君が見せる仕草、僕に向けられているサイン、もう何一つ見逃さない。そんなこと考えている。

 今作SHISHAMO 4は方向転換しているわけじゃないのに「あれ、朝子お前。そんな技、どこで覚えてきた…?別の男か…?」みたいなな。このたとえやめようもう。セクハラで訴えられたら負ける。

 

 夏ソング得意な朝子。最近サビ終わりで魅せるのを覚えた朝子。線路は危ないから歩くな朝子。

 もう朝子で胸がいっぱい。

 SHISHAMO 4買え。恋に落ちる音が聞こえるぞ。

 それでは。

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