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2016/07/16

記事 邦楽ロック

和製ジャミロクワイの異名まで、今的シャレオツバンドSuchmos

ある日CD店で何を買おうというわけでもなくぶらついていた。
「唯一無二の世界観!」や「人気急上昇中!!」といった工夫を凝らしたポップが並ぶ中、一際僕の目に飛び込んでくるコピーがあった。

「和製ジャミロクワイ!Suchmos」

和製ジャミロクワイ・・・
そういえばナオト・インティライミがイニティライミしてしまう前、金髪ドレッドヘアーでDQNとミュージシャンの狭間を揺れていた、伝説の「なおと」名義で活動していた時のキャッチコピーも「和製ジャミロクワイ」だったな・・・

インティライミがインティライミする前の話はどうでもいいのだが、
とりあえず、私は「和製ジャミロクワイ」というキャッチコピーに惹かれ、衝動的にCDを手に取ってしまっていたのである。

ということで、今回紹介するのは神奈川を拠点に活動する平均年齢23歳6人組バンド、Suchmos。
移動はチャリかスケートボードというナウいヤングたちだ!

全然ジャミロクワイじゃねえじゃねえか!

おい!CD店!全然ジャミロクワイじゃねえじゃねえか!

うん、良くも悪くもジャミロクワイじゃないと思うんだ。
ということで、ジャミロクワイを期待していた人も、そうじゃない人も一度聞いて欲しい。


Suchmos "YMM"

何を以って”ジャミロクワイ”と称するかは、人それぞれではあるということは重々承知しているはものの、
同じく黒人音楽をルーツに現代的な解釈を加えた音楽としては、かなりアプローチが違う。

ザックリ言うとジャミロクワイは「ジャズ+ダンス」の音楽であるのに対して、Suchmosは「ソウル+ポップス」であると思う。
上のジャンル別けはあくまで私が聴いた上で判断したものだが、細かいことは置いといてその違いがわかっていただけると思う。
ジャミロクワイはドライでソリッドなグルーブだが、Suchmosはあくまでウェッティにループしていくタイプのグルーブだ、
どちらもブラックミュージックの範疇ではあるが、殆ど真逆のアプローチと言って過言ではないだろう。

 

ジャミロクワイじゃなかったけど、殆どのジャミロクワイ好きの人は好きな音楽だと思う。


Suchmos "Fallin'"

前章では、ジャミロクワイじゃあないということを説明したが、
実際のところ、ジャミロクワイではなくとも、ジャミロクワイが好きな人はかなりの確立で彼ら、Suchmosの音楽もビビっとくるのではないだろうか。
個人的にも個々最近で一番ビビっときたバンドである。

ということを踏まえ、手にとってもらえることがキャッチコピーの一番重要なポイントであるとしてみれば、
「和製ジャミロクワイ」というコピーは寧ろ、非常に秀逸だったのではないだろうか。

Suchmosの音楽は紛れもなく”本物”の臭いがするし、今芽生え始めているムーブメントを是非牽引していって欲しいバンドでもある。
地下室TIMESの読者のみなさんにも是非聞いて欲しいので、秀逸なキャッチコピー「和製ジャミロクワイ」を使用させてもらった次第である。

 

Suchmosの魅力

さっきからジャミロクワイ、ジャミロクワイ言っていたが、そろそろジャミロクワイのことは置いておこう。
ブラックミュージックから影響を受けた一個のバンドとして、Suchmosの魅力について語ろうと思う。


Suchmos - Miree

平均年齢23歳とは思えない堂々としたステージング、それだけでも十分凄いとは思うが、
個人的に彼らのキーポイントはJ-popだと思う。
日本語詞で、あくまで日本の音楽としてすんなり聴ける上で黒人音楽のエッセンスが上手く伝わってくる。
J-popに黒人音楽的な要素を混ぜた例は、有名なところでいうと宇多田ヒカルやACOなどがいたが、
Scuchmosの場合、さらにそれらの上に2015年らしさ、トレンドっぽさを上手くブレンドしている。
そしてボーカルがエロい、歌い方も、その動き方も非常にエロい。

と、いうことで今回はSuchmosの紹介でした!

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