夏に備えてGRASAM ANIMAL
本当にカッコイイヤツってキノコヘアじゃないと思うんですよ。モテるのはキノコヘアなんだろうけど。
あの髪型って、女性で言う所の黒髪みたいなもんで、異性に好かれる要因だと理解してやっているし、実際のところ所作顔面人間性問わず、バンドやっててマッシュヘアっていうだけで下着を湿らせる女が一定数いるんです。ライブハウスの湿度が高いのって、そういうことなんです。
音楽性とかもそうで、このサイト上で「バンドマンっぽい風貌をしたり、最近の流行っぽい面も見せていかないと中高生は『あ、これ私が聴くべき音楽じゃないな』ってフィルターかけちゃいますよね」っていう風になんべんも言っていたけれど、逆に「ハーイ!僕らはみなさんの大好きな""邦楽ロック""ですよー!!」なんていう風に消費者に媚びすぎるのも破滅に向かっての猛ダッシュみたいなもんで、結局のところそれで2匹目か100匹目かのドジョウは釣れても、流行を作れるようなトップバンドにはなれないとぼくは思うんです。目を閉じて、3年前あなたが5番目に好きだった若手バンドのことを思い出してください。彼らは今どうしていますか?死にましたね。祈りましょう。
「はあ?流行りを無視するのもダメ。媚びるのもダメって、一体どうしろと?」
たぶん、こうしたらいいじゃないかと。
バカクソカッコイイ。ぼくが女だったらセンスが良いのでこういう男と付き合って貢いで女子高生と浮気されて別れます。
古臭いようで古くない。でも流行りものでもない。新しくてかっこいい今までにない何かがこれ、GRASAM ANIMAL。
なんだこの表情。何考えてんだ何も考えてねえだろかっこよすぎる。
有り様が格好いいからキノコヘアになんかする必要がないし、Tシャツ一枚で真顔で完成する。完成しました。
なにをどうやってこういう音にしたかわからないけれど、ミックスの上から音割れさせて、パッと聴きでたらめにムチャクチャに聴こえるけれど、ライブで聴いているようなビート感でドラムが鳴ってその上の楽器隊も歌もリズムにこだわってる作り。かっこよ。
俺たちが真夏の猛獣グラサンアニマル、老若男女かかってこい。
動画説明文で既にクール。
「あ、この人音楽が好きってわけじゃなくて、バンドをやりたい っていうのが先なんだろうな」って人とか、結構いる。良いか悪いかは別としてそういうのはわかりやすく表面に出てくる。
GRASAM ANIMALなんかはもう完全に音楽が好きな人の音楽だよね。XTCが好きみたいだけど、それ以上に色んな成分が詰め込まれてて原型が見えない。初期フジファブリック好きな人なんかドンピシャでGRASAM ANIMAL好きなんじゃないか。
あとギターのぺこぞう(Pe cozou)君のルックスがマジでフォトジェニック。
視界に入るとギョっとして3度くらい見返してしまうほど美しい。出演者の友達のモデル業の方かな?と思ったら普通にステージに上がってギターが上手い。ニ物与えてんじゃねえぞ天。
3/1から銀座三越で開催する「ネオタイワン」という企画のモデルしました。
model:俺
stylist&Photo:MIYANISHIYAMA
Printing texitile&Visual Image:TAKORA Kimiyoshi Futori pic.twitter.com/g8VSexC0wO— Pe cozou (@pecozoukayo) 2017年2月27日
調べたらモデルやってたし。もう時代がほっとかないでしょう。
口惜しいのはまだ夏の彼らを見れてないということ。夏早く来ないかな。そしたらみんなで見に行きましょうね。