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2016/03/16

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来たぞ!本当の正統派!!Junk Robot

Twitterを通して出会う音楽はたくさんある。プロフィールに好きなアーティストを書いたり、ツイートで#nowplaying, #日曜日だし邦rock好きのフォロワーさんが増えることを願う等のタグを付けたら、音楽botや知らないアーティストの公式アカウントがフォローしてきた経験を一度はしたことがないだろうか?

そして、「これをきっかけに聴こう!」と思い、知らないアーティストを相互フォローしたとしても、頻繁にタイムラインに流れてくる彼らのツイートに表記されたYouTubeやSound CloudのURLに踏み込むのは面倒くさく、実際に聴くのなんて、本当にヒマな時やどうしても気分転換したい時しかないはずだ。

しかし、こんな物ぐさな体たらくで知らない音楽に触れてみたら・・・思わず「!!!!」となったアーティストがいた。今回はそれを紹介する。

声の力強さとか弱さ

Junk Robotは今年初頭から活動を始めた女性ボーカルAiri(Vo&Gt)のソロプロジェクトであり、関東を中心に活動している。・・・このように概要をつらつら述べるにはまだ情報が少ない状態だ。とりあえず、こちらから言えることは、今すぐにでも曲を聴いてほしい。

いかがだろうか?もはや、どストレートとしか言いようがない。まず、最も耳が奪われるのは声だ。澄み渡った空の色を切り取ったかのように清々しく、心に高揚感を与える唯一無二の歌だ。しかし、少年少女が持つガラスのハートの如く、強く触れてしまえば壊れるような脆く儚い小さな世界を形作る、誰にも届けられない・届かない悲痛の叫びだ。

だからこそ、否応なく、もう一度再生ボタンを押してしまうのではないのだろうか?

 

まっすぐな言葉

愛を築くには 時間がかかる
壊れてしまうのは 簡単なのに…

だけど僕は心の壁を壊して
誰かを愛することを選んだ
僕は僕のことすら守れてないけど
愛する人くらい守りたいんだ

これは次に紹介する曲、「ココロ」の歌詞である。難しい言葉を使わずとても素直に綴られており、老若男女問わず、多くの人に受け入れられる余地がある。「いや、ストレートな曲調は好きだとしても、ストレートな歌詞はちょっと苦手かなぁ・・・。」と思う人がここで出てくるかもしれないが、そんな感想を抱えながらでも良いので、曲を聴いてみてくれ。

何故だろう。何物にも阻害されることなく、すっと心の奥に入ってくる言葉だ。それは先述した声の魅力が大きい。しかし、それ以上に、声と楽器から奏でられるメロディに、歌詞の一行一句が、「少な過ぎず・多過ぎず、ちょうど良いバランス」で乗せることが出来ているからではないだろうか。

それ故に、声と楽器は歌詞を邪魔することなく、むしろ調和して、まっすぐな言葉をよりまっすぐにリスナーへ届くことが出来る。これは簡単なようでいて、最も難しいことだ。なぜなら、正解が分からない及び無いと思えるようなことだからである。だから、アーティストは歌詞を作る際、それぞれのセオリーを試行錯誤し、そこから導くアンサーは常に同じ場所、あるいは違う場所を目指している。新人なのに、Junk Robotはその行為を手慣れているか、元々のセンスが良いのではないのだろうか?と思わせる何かがある。

 

ファンを大切にする姿勢

Junk Robotは、自身のホームページにファンが曲にインスピレーションを受けて創作したイメージイラストをGalleryでたくさん公開・展示しており、Twitterのタイムラインにも時折流れてきている。また、TwitterではインターネットラジオであるTwitCasting(ツイキャス)を度々行っており、ファンとの交流を大事にしている。ラジオはJunk Robotの素の姿を垣間見ることが出来、弾き語りも行うサービス精神等も旺盛だ。

だが、ここは音楽を語る場、地下室TIMESらしく最後は曲で締めくくりたい。少なくとも、これまでの段階で、多くの人々の興味を抱かせるポテンシャルがJunk Robotに存在し、読者は自らの手で情報を集めているのを信じて疑わないからである。

現在、公開されているJunk Robotの曲は3曲のみである。つまり、これで全部というわけだ。この曲「幻想」は先月、MASH A&Rマンスリーオーディション(ググったら、コンテストの規模に驚くことは間違いない)優秀アーティストに選ばれたとのことだ。

しかし、それはこれからのJunk Robotにとって、ただの通過点に過ぎないのかもしれない。それほど大きな期待を抱かせる本当の正統派だ。

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