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2016/07/16

コラム 記事

カッコいいバンドのホームページ5選

バンドのホームページ愛好会のみなさんこんにちは!
一説によればもう既にWeb3.0が訪れているとの意見もあるほどの、スマホの普及も含めてネットという存在が非常に身近になってきた。

そんな中いささかニッチなテーマではあるが、「バンドのホームページのカッコよさを吟味して味わう」という新しい楽しみ方を見出すことが出来るのだ。
これがまたバンドごとにね、色んな工夫が凝らしてあって面白いんですよ、ね!
ということでだな、今回はこの場を借りて全国に遍在しているであろう「バンドのホームページ愛好会」の皆々様に向けて、私が個人的に収集したカッコいいバンドのホームページを紹介するとともに、あわよくば同好の士とツイッターかなんかのSNSで情報交換が出来たら面白いのではないかという趣旨である。

カッコいいバンドホームページの定義

ということでだな、まずはザックリどういった傾向のホームページが良いのかを定義したいと思う。
とは言っても定義は一つだけなんだが、それは「アーティスティックかどうか」。その一点のみなのである。

アーティスティック値が高い秀逸なホームページは後々紹介するとして、逆にどんなホームページがアーティスティックポイントが低いのかをレクチャーしておこう。

しょぼい

単に金がないのか、やる気がないのか、その両方か。
とにかくしょぼいホームページは必然的にデザインもすげーテキトーだし、やっぱダメなのである。
具体的に言うと、段々消滅しつつあるが「魔法のiらんど」とか使ってるヤツは即アウトだ。

参考例:最終少女ひかさのホームページ

因みにだ、参考例のサイトは魔法のiらんどだしサイトもクッソしょっぼいが、ホームページの一番上に堂々と「魔法のiらんどで悪かったな」と居直っているロックなアライブ感が逆に芸術点が高いのではないのかと、専門家の間でも意見が分かれるところであることを記しておきたい。

 

バンドがビッグネーム過ぎる

売れたバンド、金になるバンド、要はビッグネームなバンド。
これらは予算も潤沢だし、色々とこだわりもあるだろうし、カッコいいホームページだと思われがちなのだが、実はそうではないのだ。
ある一定のラインを超えて有名になると、逆にホームページがシンプルになってくる。

bz
B'z Official website

例えばB'zとかこんな感じ。
知らない人のほうが少ないほどの国民的バンドだから、そりゃあ凝ったデザインをしているかと思いきや、意外とオーソドックスな作り。

さらにラッドウィンプスはもっとシンプル

rad
Radwimps.jp

パソコンから(1980x1080px)だと余白の部分が7,8割といったところ。
そして見た感じ余白を生かしたデザインというよりは、コンパクトに作ってあるため余白が余ってしまったような、そんな感じ。


 

では何故そのような事態になっているのか。
一つの要因は「会員専用ページ(ファンクラブ)」の存在だ。上に紹介したものだと絶妙に当てはめにくいが、昔はやった月額100円とか300円くらいで見れる専用ページみたいなのが未だに存在するバンドもいるようだ。
タダで見れる部分が作りこんであって、コンテンツ性を発揮してしまっては有料のところまで流れていかないという理屈なのだろうか。

二つ目の要因は様々なデバイスでアクセスされる可能性があること。
バンドがビッグネームになるとホームページにも沢山人が訪れるようになる。沢山くる中には例えばガラケーを使っていたり、ブラウン管のディスプレイが懐かしいwindows2000のような骨董品を使っている場合もあるだろう。あとウイルスに感染しまくって動作がクッソ重いパソコンとかもね。
カッコいいデザインや凝ったデザインはなんだかんだで最新技術やらを使うため、そういったデザインにしてしまうと、先ほどのガラケーとか古いパソコンから見ている人たちがサイトを見れなくなってしまうという事態が起きてしまう。そういったIT難民達も無視することは出来ぬ!ということでシンプルになっている可能性もあるのだ。

三つ目はわかりやすさ。
様々なことに言えることだが、ホームページというものも同様で基本に忠実であればあるほど使い方がわかりやすい。
例えば上のメニューのところをクリックすれば見たいものが見れるとかさ、
デザインを凝り始めると例えばメニューは普段隠れてたりするデザインなんてよくあるわけだけど、そういう小難しいことをしてしまうとおじいちゃんなんかは使えなくなってしまうんだな。

あとバンドが大きくなればなるほど、サイトの情報量が増えていくのだが(ラッドウィンプスのサイトとか情報量マジやばい)それらを見やすく整理して必要なときにアクセスできるようにするのもホームページの仕事である。
ちなみに、使い勝手の極め方を味わうという上級者向けの紳士の嗜み方も存在するが、今回はちょっと割愛しよう。

ということもあって有名バンドのホームページだからといってアーティスティックポイントが潤沢かと言われるとそうでもないのである。

前置きが長くなったけど、ココからがこの記事の本体です。

みなさんお分かりいただけただろうか。
要はアーティスティックポイントっていうのは「ホームページのデザイン自体がコンテンツ性をもっているか否か」ということなんだよ。結局はここなんだ。

ということでだな、いよいよ「コンテンツ性の高いデザイン」をしたカッコ良いバンドのホームページを私の独断と偏見で紹介していこう。

Cinema staff

なんか割と栄えてるはずなのにイマイチパッとするバンドがいないと話題の東海3県の星、我らがシネマスタッフ。
そんなシネマスタッフだが、なんとホームページがカッコいい。

cinema
cinema staffホームページ

背景に動画は流れるわ(PCのみ)音楽が流れるわ(PCのみ)今流行のグリッドレイアウトを取り入れているわ(PCのみ)至れり尽くせりの豪華仕様ホームページ(PCのみ)である。
さらに最新ミニアルバムのSOLUTION e.p.の特設サイトも横スクロールという変則仕様(PCのみ)でめっちゃカッコいい。

こんな風に書くと「じゃあスマホはテキトーなんだ・・・」と思われてしまうかもしれないが、スマホのデザインも独特でカッコいいと思うよ・・・!
だが、まあやっぱりパソコンから見ていただきたいホームページではあるな。

サカナクション

現在「新宝島」がやたら流行っているサカナクション。別にバンドを紹介する必要もないか。
彼らのホームページめっちゃカッコいい。
カッコいいというかすげえ。
是非アクセスして見て見て欲しい。パズルみたいに動き回る。

sakanajpg
サカナクションホームページ

今流行のグリッドレイアウトに制作難度が高いリキッドレイアウトを組み合わせた上で自動でレイアウトが変わり続ける(スマホ対応)という鬼仕様。
言い忘れていたが私ウェブデザイナーをやって日々を暮らしているのだが、同業者として見てもこのサイトのヤバさはマジでヤバイ。タダでさえやたら複雑な挙動をするホームページなのにその上でスマートフォンでも同じ仕様になってるのはマジでヤバイ。見た目にも面白いし技術的にはマジでヤバイ。

ちなみにバンド名に合わせてるのかパソコンからだと水が流れる音がなるのだが、最初自分の腹が鳴ったかと思ってビックリした。水の音が妙に腹の鳴る音に似ているのは是非とも修正していただきたいポイントである。

toe

日本を代表するポストロック・インストゥルメンタルバンドのtoeのページ。
技術的にはかなりローテクだが、デザインというか世界観というかその辺りが非常に秀逸なので紹介したい。

toe
toeホームページ

基本デザインをモノクロで統一、余白を大きく取ったデザインが特徴的なサイト。
必要最低限のもので構成されたミニマルデザイン的なアプローチにヘッダー部の遊びごころがあって非常に趣深い。

このね「余白で語る」みたいな感じが良いんですよ。わかるかなコレ。
どの要素も気持ち小さめで作られててさ。文字サイズもちょっと読みにくいくらい小さいけど、そこがいいんですよねー。
デザインがサイトの中で完結してないというか。敢えて余白がある分他のものに溶け込むというか、僕は好きですこのホームページ。

五五七ニ三ニ〇

みなさんご存知だろうか。
ヤバイアイドルグループのエビ中のメンバーがやってるヤバイバンド、五五七ニ三ニ〇(ココナッツサブレってこと)
まとめた記事

55
五五七ニ三ニ〇ホームページ

資金が潤沢なのか、動画、音楽再生はもちろんグオングオン色んな要素が動きまくると言うクッソ豪華な仕様になっている。
この複雑でごちゃごちゃした系デザインでどんなバンドなのかや、その世界観などがバッチリ伝わる。

またサイト自体の構成もバンドのホームページとしては非常に特殊な形をしているのも面白い。
通常、バンドのホームページというのは「バンドをある程度知っている人」に向けて作られていることが多い。例えばニュースやライブ情報のチェックだったりリリース物の確認だったりなどがメインになるだろう。
だが、五五七ニ三ニ〇はそれとは全く逆のアプローチ、「バンドについて知らない人」に向けて作られている。何かしらでバンドの名前を知り、ホームページ上でそれがどんなバンドなのかを知る状態だ。(専門用語でいうところのランディングページと呼ばれるものに近い形態である。どちらかというと広告物なんかによく使われる構成)

そういった”ページとしての特殊性”や”独特のデザイン”、そして”Webデザイン的に高度な技術が集まっている”など色々な側面からも味わい深いサイトであるといえよう。

John mayer

最後は今回唯一の外人枠、現代の三大ギタリストの一人、ジョンメイヤーのホームページを紹介しよう。

John mayerホームページ
mayor

海外と日本とで音楽への捉え方の違いは散々当サイトでも紹介してきたが、ホームページの作り方にも如実に違いが現れている。
もちろんバンドによって違うのだが、私が見る限り海外のバンドサイトは「必要最低限のみを配置する」傾向が年々強くなってきている。
日本のバンドのサイトが様々な情報を集約させた「ポータル」的な発展をしているのと対称的だ。

その海外のバンドの「必要最低限のみを配置」の特徴が良くあらわれつつ、デザインがカッコいいのがこのジョンメイヤーのサイト。
見てもらえればわかるが、トップページが非常に簡素というかジョンメイヤーがツイッターやインスタグラムに投稿したものが一件ずつ紹介されているだけの形だ。(因みにこの動作、相当技術が必要)
そして下層ページ(メニュー)内にはTour(ライブ情報)Shop(グッズ通販)VETERANS SUPPORT(ジョンメイヤーのボランティア、福祉活動報告ページ)と後はSNSのフォローボタンのみ。
我々が一般的にイメージするバンドのホームページにあるもの、プロフィールやディスコグラフィーといったものが一切存在しないのだ。
考え方の違いだと思うが、結局プロフィールとか音源なんかはもう既に他のところで知っているだろうという姿勢なんだろう。

因みにジョンメイヤーのサイト本体の簡素な感じとは逆に、通販ページが異常に充実していて笑えるので一度ご覧いただきたい。
”ウィンターコレクション”をはじめ、帽子とマフラーとマグカップがセットになった「キープウォームバンドル」など普通のアパレルブランド顔負けの充実した商品ラインナップとなっている。そして全商品にジョンメイヤーの名前がついてる。やべえ。
ギターが上手くて歌が上手くてイケメンだとココまでできるのか・・・

いかがだっただろうか

同士よ、私のコレクションはいかがであっただろうか?
妙に気合が入ってしまった結果やたら長い記事になってしまったよ。

この他にももっと紹介したいサイトが沢山あるのだが、そろそろキリをつけねばならぬ。
好評だったら第2弾もやりたいと思う。

それではステイメタル!ばいちゃ!

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