SEKAI NO OWARI を斬る
SEKAI NO OWARI。
自分たちで作り上げたライブハウス「club EARTH」で共同生活をしながら活動し、今では国民的アーティストと言っても過言ではないほど有名になった彼ら。
フツーの歌もののギターロック、なのにあんまりギターが目立ってない。むしろ下手。リズム隊がいなくてのっぺり。なのに売れている。
キャーキャー言ってるだけのやつらはなんで好きか考えたことあるのか?顔?だったら写真眺めてろ。
批判ばっかりしてるやつはライブみたことあるのか?っていうか音源聴きこんだのか?
たいして聴いたことも観たこともないのに批判するやつは私は大っ嫌いだ。「お前の母ちゃんでべそ!」って言ってるレベルだ。
さて、ここまでハードルを上げてしまって大丈夫だろうか、自信がなくなってきた。
実際「club EARTH」にライブを見に行った私が彼らを斬っていこうと思う。
こうやって中高生の人気をかっさらうアーティストが出てくると、批判も大きい。
Amazonのレビューを見ると面白いほど真っ二つに意見が分かれている。
後述するが、個人的にはアリだと思っている。
ベースドラムレスバンドなので、この時点でバンド思考のやつは嫌いかもしれない。
ボカロの影響か、打ち込みに嫌悪感を抱くやつは少なくなってきたとは思うが、
生っぽさがないのに反感を覚えるやつも当然いると思う。
『唯一、私が彼らで許せないのは、あのピエロだ。
FACTとか、MISSION、SLIPKNOTだったりと、かぶり物大好きの私でもあのピエロは許せない。
なんだあいつは。置物か?DJって名乗っといてスクラッチ音とか入れんのかい。置物かお前は。』
っと最近まで思っていたがあいつ、できる。私はDJの腕前とかはよくわからんがとりあえずやれるようだ。許す。
音楽について。
なんだろう。『清潔』だ。『潔癖』といってもいいかもしれない。
打ち込みによるズレの無い演奏(ピアノ・ギターは生)に、透明感のあるボーカル
嫌らしいぐらい清潔である。におわ納豆みたいな音楽だ。
ボーカロイド、オートチューン等、こういう『清潔』な音楽に慣れたリスナーにすっと受け入れられたのだろう。
ボーカルについては、いい年こいて子どもじみた歌い方すんな。
みたいな意見もあるかとは思うが、私は少年性を失わないvo.深瀬の声は彼らの魅力のひとつだと思う。
歌詞について
肯定的に見るなら壮大。否定的に言うなら、言い過ぎだろと思うものが多い。
環境問題とか、命についてだったりとか。言うのはいいんだが、歌詞から説得力を感じない。
ダメなものはダメ!という感じだ。無名の私が彼らにいちゃもんをつけるなら唯一そこだろう。
あと真っ直ぐな言葉が多い。『ぼくらはもう一人じゃない』とかはいい例だと思う。
amazarashiの記事で書いたが、行間の読めないLINE世代にまっさらな直球ストレートが響いたんだと思う。
楽曲も文句のつけようがないほど真っ直ぐだ。だから音楽聴きこんでるやつらからしたらたるいのかもしれない。
逆にその真っ直ぐな楽曲が、音楽あまり聴いたことのないライトユーザーを取り込んだのは人気を見ればわかるだろう。
生き方について
なんだかんだ、私は彼らが嫌いではない。むしろ好きだ。
ライブハウス「club EARTH」に行ったからだと思う。
演奏も上手くないし、ボーカルは音外すし、全体の音のバランス悪いし。もう正直ひどかった。
でも嫌いになれなかったのは、彼らの本気さが伝わってきたからだ。目が本気だった。
ライブハウスを作るって並大抵のことではないと思う。
借金をしてメンバー自らの手でイチから築き上げたライブハウスこそがもう既に作品であり、その雰囲気も彼らの創作物だと思った。
2013年、彼らは富士急ハイランドで、総製作費5億円(自称)の野外イベントを行った。
赤字覚悟だっただろう。
3日で6万人動員したそうな。
あくまで自称なのでいくらかかっているかは知らん。めっちゃ儲けたかもしれん。
だが、そのライブは会場のレイアウトだったり、演出だったりをメンバー自らが手がけたらしい。
ライブハウス“club EARTH”のように自らの手で作り上げようという姿勢がかっこいい。動いた姿がかっこいい。
ただ批判ばかりするやつらより100倍かっこいい。
ライブのテーマパーク化というのもポイントかもしれん。
バンドの世界観をより味わえるように、自らトータルで演出するミュージシャンが最近増えていると思う。
コールドプレイの影響なんじゃないだろうか。
自分達の世界観をどう表現するかという幅が、技術の発達で広がってきているのかもしれない。
かなり長く語ってしまった。最後まで読んでくれたお前は奇特なやつだな。ありがとう。