パスピエ海外進出? とおりゃんせ英詞ver MV公開 邦楽は海外でウケるのか。
"印象派"をテーマに電波とも呼べるような音楽性で国内から高評価を受けているパスピエが、彼らの代表曲「とおりゃんせ」の英詞verMVをYoutube上にて発表した。
バンド、ミュージシャンの相対数から言えば、英語圏諸国に勝るとも劣らない日本の音楽シーンだが
それに対して海外進出を狙うアーティストはかなり少ない。
果たしてパスピエはどのようなアプローチで今回の海外進出に臨むのだろうか
楽曲比較
今日発表の英詞verと、従来の日本語verを並べてみた。
うん。英語になっている。
そして気になったのは二点
・タイトルはとおりゃんせ(Two Ryang Say)はそのままの音韻
・ミックスが少し変わっている?
まずタイトル。
TwoとSayは英単語としても、Ryang
英語で"りゃ"と発音するとき"Rya"と表記することは稀、少なくとも僕は思い当たらない。
日本語、アジア語としての語感を、あえて売りにしているのだろうか。
日本発の楽曲ということでオリエンタル感をプッシュしているのは間違いない。
ミックスについては、僕の拙い耳で聴いた感想なのであまり自信がないが
若干ギターが後ろに引いているイメージを受けた。
この点はギターサウンドを重視した邦楽サウンドから、海外に発信するにあたって擦りあわせたのだろうか。
海外進出
日本人ミュージシャンの海外進出成功例を振り返ると
アニメと抱き合わせ
ビジュアル系
この二つがまず思い浮かぶ。
いや、下も上に含まれるかもしれないが。
日本が誇るアニメ文化の力は海外においても絶大。
例えば海外でライブを成功させたピロウズなんかは、彼らの楽曲を作品全編に使用しているフリクリ(FLCL)というアニメの海外人気から海外進出を果たしている。
フリクリを知っていてピロウズを知らない外国人が珍しくないが、ピロウズを知っていてフリクリを知らない外国人はほぼいないんじゃないだろうか。
件のパスピエは上記のようにアニメと抱き合わせではないが。
ボーカル大胡田なつきの声や、楽曲の曲調からして親日家、もしくはOTAKUたちに受け入れてもらえる望みは薄くないし
このバンドのもつ独特の雰囲気と、オリエンタル推しは上手くいきそうな匂いがプンプンする。
海外で成功したmiyaviも、方向は全く違えど日本人・アジア人というキャラ付けはしっかりとしていた。
この楽曲を入り口に、邦楽ロックというガラパゴス文化が海外で認められれば、そんな素敵なことはない。
パスピエの今後に期待大だ。
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