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残田 響一

2016/02/17

記事

「ジャズ? 古臭い音楽だろ?」馬鹿ヤロウ、ジャズほどアブナイ音楽はない 

※この記事では、ほとんどン十年前の音源しか取り扱いません!!

 

おしゃれ音楽、ジャズ!

古臭い音楽、ジャズ!

そして……サイコーに自由な音楽、ジャズ!

 

理由がなければプレイされ続けられない、理由がなければ聞かれ続けられない。
だがいつの間にか、インテリ音楽だの、金持ち音楽だの、ムード音楽だの、ムズカシイだのと、ロックファン、キッズたちから「棚に上げる」ような感じで扱われまくっているジャズだ。
もちろん例外はある。SOIL&"PIMP"SESSIONSとか、PE'Zとか。
だがこのふたつのジャズバンドあたりで、どうにも「え? 日本にジャズってこれだけあればいーでしょ?」としているのが今のロックファン、キッズたちである。

ジャズは古臭い音楽か?
音色だけみたら、うん、確かにそうかもね。
それから、今もって鳴っているジャズが、「時代とビンビンに共振する」かのようなジャズを演っているか、と問われたら、これまた「うーん……」と腕組みをせざるをえない。

でももし君が。
今のロックが「なんか硬直してるんだよな……」とか、
「自由さが足りないんだよな……」と、強く、強く思うなら、
もしかしたら、ジャズはその「退屈」という病を、いささかでも緩和してくれるかもしれない。

 

ジャズはムード音楽じゃなく、「アドリブソロ」の鬼気にこそあり!

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今のリスナーは、残響レコード系のポストロックに触れているため、一時前よりも「アンサンブルのカラミ」に非常にシビアだ。(ちなみに残響レコードと筆者は、名前がおんなじなだけで、何の関係もありません、信じてマム!)

それから、例えば岸田教団やKANA-BOONとか、例えば9mmとかで「ギターソロ」の洗礼を受けたひとたちは、インストゥルメンタル系のポストロックを通過して、「ソロ」「アドリブパート」の鮮烈なる戦慄さ、というものの魅力を、自然と覚えていることと思う。
ま、単純な話し、はやぴ~や滝やKANA-BOON古賀のギターソロをもっともっと聞かせろやゴルァ! と思っているひとたち。
よっし、君たちの飢えたこころは、今まさにジャズでもって満たされん。

 

えーと、ジャズっていうのは、
「ム~ディ~」に弾いてればそれでいい、ってもんじゃない。
ジャズには規則があって、

 

「最初にテーマを弾く」


「各バンドメンバーがアドリブでソロをとる

「場合によってはバトる。殴りあう。音でケンカする

「最後にもいっかいテーマを弾いて、おしまい」

 

こんな感じです。
つまり、徹頭徹尾「ソロ」「アドリブ」のためにあるような音楽形式!

それが、こうなる。

 

カッコいい! 速い! 何やってんだコイツら!

ジャズの歴史からこんこんと説明してっても、どうせつまらんのだから、シゲキテキな音源でもって、まずはノックアウトされることを、この記事の筆者は望む。

さて、でも、一般的な「ム~ディ~」なイメージが、ジャズにはある。
これは、ある一面では、TVや映画などが、安っぽいシーンにジャズを使いまくった罪でもあるが、そもそもジャズはセンチメンタルな音楽なのだから、仕方がない。

本物のセンチメンタル、大人の心情の機微というものを、正面から逃げずに表しているのも、またジャズなのだから。

 

なんでそれほど、自由を?

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ときに、なんでこれほど、ジャズは「アドリブソロ」を重視するか、不思議には思わないだろうか?

ふつうに、「ム~ディ~」な音だけをプレイしてれば、それなりの音楽になるのに。
なんで、リスキーな「アドリブ」なんてものをやらなくてはいけないのか……

ようは、話は簡単なのである。
それなりな音楽をして、平凡に暮らす……彼らはこんなもんを望んじゃいない。
音でケンカして、自分をさらけ出すのが、ジャズミュージシャンなのである! よほどパンクだ!

 

アドリブとは、怖いもんだ。
次の一瞬で、すべて、地に打ち付けられる鳥のように、悲惨な目にあったりする。アドリブのネタが尽きれば。
また、同じアドリブばっかりやってても、意味はない。皆、パクりたくてパクりたくて仕方がないけど、それでもそれをやったら「自分の中の音楽は死ぬ」と思ってるから、とにかく自分の中の音楽を探る。それでもネタが出てこなかったら、死ぬしかない。
そして……何より、アドリブってのは、「自分そのもの」なんだ。
アドリブ……言い換えれば、定まったメロディのない「即興演奏」である。その場のインスピレーションのまま即興でプレイして、結果よければそれでよし。そんな音楽。

……そんな不安定なアドリブ(即興)ばっかの音楽、今、ロックシーンで、どれだけのひとが演っているだろう――
そんな、ある意味狂った音楽に、なんで数十年以上も、ジャズミュージシャンたちは……あるいは、筆者のようなジャズファンは、かかわり続けているのだろう?

 

 

……簡単だ。
そこに、他のどんな音楽よりも、スリリングで、自由で、誰に対しても嘘をついてない音楽があるからなんだ。
そこに、他のどんなミュージシャンたちよりも、スリリングで、自由で、誰に対しても嘘をついてないバカどもがいるからなんだ!

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