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wonderprojectJK  

2015/09/07

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東京カランコロンの脱線系王道ポップス

写真見て、『あ!』って思った方・・・サカナクションじゃございませんよー。
同じ5人でも東京カランコロンでございます。
あ、チェコノーリパブリックでもございませんよー。
どのバンドもキーボードが女子ですねえ。
間違えやすいんで、テストの時は気を付けてくださいねー。

エレクトロロックのカリスマ=サカナクション。
キラキラポップモンスター=チェコノーリパブリック。
じゃあ東京カランコロンは・・・?

ニヒルな5人組エンターテイナー

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東京にて2007年結成の5人組ロックバンド。
男女のツインボーカルに、キーボードの音色が煌びやかに絡まるバンドサウンドが特徴的な次世代ブレイク筆頭の若手バンドだ。

一昨年メジャーデビューを果たし、近年ではジャニーズに楽曲提供したり、昼ドラの主題歌を担当したり、ショートフィルム風のPVのクオリティが異常に高かったり、楽曲以外にも大いに話題を振りまく今大注目の5人。

今回はその、王道そうでいながら、意外にコアでディープな部分が見え隠れする(いや、隠してはいないかも?)感じを、ズルズルっと剥き出しにして、その脱線ぷりを皆様にもご理解頂き、このバンドの面白さをもっと知って頂こうかと思っております。

それでは、本性を暴き出す前に、キレイな彼らをどうぞ。

渋谷系の王様フリッパーズギターのアノ名曲をサンプリングするなんざ、オシャレなことこの上なくありません?
ドリーミーで重厚なコーラス、シンセサイザーが醸し出すキラキラ度200%の、THE華がある!と言い切れるサウンド。
歌メロも「これぞ、ポップ」と太鼓判押したくなるような線の太いメロディを男女の異なる音色で華やかさも倍増。

コケティッシュで癒し系な女性ボーカル”せんせい”
シャウトからロングトーンまで、力強くもメロウにも対応する男性ボーカル”いちろー”
この二人の絶妙なコンビネーションはたまげたクオリティである。

さて、同じキラキラ感でも、こちらは打って変わって、懐かしさが滲む歌謡曲のようなメロ。
先の曲のキラキラ感とは異なる、ムーディーなミラーボールを連想させるぼや~っとしたキラキラ。
大人の横ノリと言ってもいいしっとりとしたグルーブも聴いていて非常に心地良い。

緩急、そしてド派手からシンプルなものまで「良いもの」を良く解っている大人なバンド、そんな印象を受ける非常に偏差値が高い確信犯的エンターテイナー、それが東京カランコロンだ。

そして、万人をロックオンする楽曲もさることながら、それに勝るとも劣らぬ強力な武器を兼ね備えている。
ライブ力の高さである。
疾走感ある楽曲から、ポップス、バラードまで、アイディア豊富なふり幅の広い音楽性を120%で表現するそのステージングから、ツアーは軒並みソールドアウト、フェスでも着実に大きなステージへと歩みを進めている。
5人全員が前のめりに感じるような圧倒的な熱量を、楽曲ごとに巧く出し入れし、観る者を絶対に飽きさせないエンターテイナーっぷりは、若手とは思えない風格すら感じさせる。

曲良し。
ライブ良し。
後は、コマーシャライズなオファーがあった時に、しっかりチャンスに応えれば、もしかしてもしかしたら大晦日の国営放送だって夢じゃない気がする、大衆を打ち抜く可能性を秘めるバンドだ。

 

一皮剥いたらゴリゴリのロック怪獣

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そんな「売れ線、敢えて行きます!」みたいなバンドではありますが・・・果たして本当にそんなバンドがライブシーンを席巻できるのでしょうか?
本物志向の耳の肥えたロックファンの心を掴んだのは、そんなキラキラでキャッチーな彼らの一面ではなく、その裏に隠れている怪獣部分なのです。

はい、一皮剥くと出てきました。
それでは、下記の曲を聴いていただきたい。

フツーじゃない!
どんなにキャッチーな旋律を鳴らしてても、端からサイケな香りが隠せないこの感じ。
どうです?オドロオドロしいとしか言いようがないキーボードのフレーズやボーカルのディレイ。
てか声!!?どした声!?凛として時雨じゃないよね。
前出した楽曲のようなキラキラさとは真反対の楽曲であることがお分かりいただけただろうか?

そう、コイツら実は全然王道なバンドじゃなかったのです。
東京カランコロンとは、実はものすごいエモでプログレでサイケデリックなロック怪獣だったのです。
その尖がったサウンド、歪んだ音色、遊び心溢れるフレーズと、ポップの融合こそが彼らの一番の魅力と言っても過言ではない。
それは、膨大な引き出しと、それを体現する技術があって初めて可能となる芸当。
高次元の理論を、一心不乱にぶん回すその様、まさに怪獣。

サウンド面以外でも彼らの脱王道っぷりを挙げるとしたら、妄想や皮肉といったブラックユーモアも取り入れた言葉遊び満載の歌詞だ。

総世界 音になる 言葉が笑う
さぁ世界 動かせ 動いてみよう
”いっせーの、せ!”

ニヒルとロマンの叙事詩的なものも

映画やドラマは正解ばかり映してる
でも現実は間違いだらけで分からなくなるね
”ヒールに願いを”

サウンドの狂気さとのコントラストが不可思議で妖しげな魅力となっている。

頑張れ、負けるな。
好きだよ、愛してる。
ひとりじゃない、会いたい会いたい。
メッセージ性が強い歌詞。
みんなが「共感します」なんて思わずほざいちゃう歌詞。

正攻法もできるのだろう。
でも敢えてしない。
そんな心意気を感じる捻くれたり、斜に構えた言葉たちに是非皆さんも痺れて欲しい。
サウンドと同じくらい、癖になること間違いナシだ。

ポップスのド真ん中、弾丸ロックオン!

歌詞にしろサウンドにしろ、一見脱線しているような感覚を、普遍的なグッドメロディで手繰り寄せ、ギリギリのラインでポップスとして成立させているスリリングさが、彼らの楽曲を加速させ、面白くさせている。
現代のロックシーンにおいて、流行り廃りは必ずある。
その流行り廃りの潮流に、抗うでもなく、寄り添うでもない自分たちなりの立ち位置に到達した時、今の数倍巨大なポップモンスター、東京カランコロンが産まれるのだろう。
唯一無二に向け、下駄の音軽やかに、今日も彼らは前へ進む。

 

素晴らしい音楽を、素晴らしい日常に。

Let’s sing A song 4 ever.

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