YOUは何しに日本にきやがった!?やりたい放題ツーピースロック! THE INSPECTOR CLUZO
こんにちは。
みなさんは去年のフジロックにとんでもないバンドが来ていたのをご存知だろうか?
その名はThe inspector cluzo、スペインとの国境ギリギリのフランス出身の二人組ロックバンドだ。
あーもう、クルーゾちゃん、またステージ上を散かしちゃってー
その衝撃的な音楽スタイルとライブパフォーマンスでジリジリとそのファンを増やしていった彼らだったが、
去年、フジロックのために来日した際にテレビ番組「Youは何しに日本へ」に密着取材されて話題を呼んだ。
残念ながら、「Youは何しに日本へ」の動画は無いが、
その取材をされている風景とライブ映像等を含めた、来日の全貌の映像があるのでそちらをご覧いただこう。
The Inspector Cluzo - Asian Tour Part 1/3 - Fuji Rock JAPAN
うわー!Youはステージと観客と音を散かしに日本に来たのですネー!
我ながら”散かす”という表現が最高にマッチしているほど、エネルギッシュで圧巻のパフォーマンスだ。
アグレッシブな縦ノリと扇動的なパフォーマンス、最初に音が鳴った瞬間から早速オーディエンスの盛り上がりが最高潮までブチ上がっている。
映像からでも会場全体がユッサユッサと揺れているのが伝わってくる。
コレがThe inspector cluzoである!
そして何故か勢いのまま、ドラムセットのシンバルを片付け始めたり、そのままバスドラムの上にまで乗ってしまった。
そう、コレこそがThe inspector cluzoだ!
散らかった音楽性
なにかとエゲつないライブパフォーマンスが話題になりがちな彼らだが、音源だとまた斜め上の方向に尖っている。
とりあえずだ、彼らの代表曲の一つである「Two days」をご覧いただきたい。
The Inspector Cluzo - Two Days
アレ?
思ったよシャレてらっしゃる。じゃないか。
ライブとはずいぶん印象がちがうなあ。
イントロなんてそれこそファンキーなダンスチューンの様相を醸し出している。
サビも張り上げた声でソウルフルに歌い上げている。
まあ途中の"Yo! people!"の部分でライブのときの彼らになるんだけども。
THE INSPECTOR CLUZO - Telefoot
この曲なんて、ミステリアスでファンキーな雰囲気のガレージロック的な演奏に
無駄にオシャレなホーンセクションが乗って、やっぱりソウルフルなボーカルが乗ってくる。
まあ結局のところ、簡潔なまとめ方にはなるが、
ツーピースという最小の編成にて息をピッタリ合わせ、ダイナミックな盛り上がりを見せるライブと
録音だからこそ出来る、凝ったアレンジでCDとして高い完成度。
有る意味両極端なアプローチだが、両者の特性を最大限に活かしている。
例えばだ、ライブで音源どおりのものを再現しようと5人も6人もいたら、あのダイナミックな盛り上がりは絶対に出来ないはずだろうし、
逆にライブのままの二人を音源にしたら、その勢いを封じ込めることが出来たとしても、繰り返し日常のなかで聴く音楽には成りえなかっただろう。
うーむ、パッと聞いた感じよりもかなり計算づくなバンドだ。
YO!!! PEOPLE!!!