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谷澤 千尋

2016/01/22

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ぼくのかんがえたさいきょうのツワモノバンド『トーキョーキラー』

好きなバンドがいくつもあるという人であれば、誰もが一度は考えるであろうオールスターバンド、すなわち「ぼくのかんがえたさいきょうのバンド」。

ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード等々、それぞれのパートを自分の好きなバンドの中から選んで組み合わせられるのだから、まさしく俺得。きっと地下室TIMESの読者なら妄想したことがあるだろう。

さて、今回紹介するバンドは当然そんな経緯で結成されたわけではないが、別のバンドで活動しているツワモノ達が集まったインストゥルメンタル・ロック・グループの『トーキョーキラー』だ。

♪トーキョーキラー - サーフ★スナイパー

デビューアルバム『トーキョーキラーストリート』から「サーフ★スナイパー」のMV。


【トーキョーキラー】
バンドの結成は2000年台初頭、メンバーチェンジや活動休止等を経て、2012年頃から現在のメンバーを中心に活動している。あまり知られていないバンドかもしれないが、メンバーのプロフィールを見ればそのツワモノ感がハンパないことが伝わるだろう。
(「◯◯キラー」という異名?もかっこいい)

【ギターキラー:ケメ】
ファズ・ギターがトレードマークのミステリアス感漂うリーダー。kemeとしてソロのフォーク・ギター弾き語りも行っているほか、矢沢洋子とベースキラーのアッコとの3ピースガールズバンド『PIGGY BANKS』でも活躍中。さらに噂によれば某ホテルの従業員として電気ギターを担当しているとかいないとか。

【ベースキラー:アッコ】
言わずと知れた、伝説のバンド『GO!GO!7188』の元ベーシスト。解散後、出産&育児に専念していたが、ケメがいっしょに演りたい憧れの存在としてバンドに引き入れる。『トーキョーキラー』のライブではトレードマークのサンダーバードをベンベンと鳴らすだけでなく、リーダーのケメに代わってMCも担当してオーディエンスを惹きこむ。

【ケンバンキラー:ケイ】
2015年3月まで『キャプテンズ』でケイ伯爵として活動していたキーボーディスト。同4月からは『アーバンギャルド』に加入し、現在は『トーキョーキラー』をはじめ、様々なユニットやサポートでも活躍している。あとコカ・コーラが大好き。twitterで時折顔を出す愛猫のユメノさんも可愛い。

【ドラムキラー:キョウイチ】
2014年10月まで『アーバンギャルド』で活動。『航空電子』『JUDGEMENT』『GalapagosS』など数々のバンドでのライブやレコーディングのサポートに参加。自身がリーダーを務める『Fuckin Daz』ではギター・ボーカルを担当しているほか、ケンバンキラーのケイとは『エアインチョコ』というバンドでも活動している。

いかがだろうか。
個々のバンドのことを知らなくても、マンガ『キン肉マン』の「キン肉星王位争奪編」に登場するソルジャーチーム(超人血盟軍:ザ・ニンジャ、アシュラマン、バッファローマン、ブロッケンjr.、キン肉アタル)のような、まさに実力者・曲者・強者が集結している感じがしないだろうか。
(『キン肉マン』のことを知らなくても、マーベルの『アヴェンジャーズ』のようなチーム、と言えば伝わりやすいだろうか。しかし個人的には超人血盟軍のイメージが近い。)

さて、肝心のバンドの音楽性としては、1960年代のガレージ・サーフ・ミュージック(いわゆるテケテケサウンド)をフィーチャーした曲が中心。もちろんその背景には、ケメの趣味や数多のGSへのリスペクトが満ち溢れている。
ライブではオリジナル曲だけでなく、『ザ・ベンチャーズ』の「パイプライン」や、映画「パルプフィクション」のオープニング曲、そして映画「TAXI」のメインテーマとしても使われた「ミザルー」も定番曲になっていて、盛り上がりを見せる(『トーキョーキラー』の「パイプライン」は下の動画を参照。ぜひ聴き比べてほしい)。
最初に上で紹介したオリジナル曲「サーフ★スナイパー」は、インタビューによるとアッコが生まれて初めて作ったインストの曲で、「サーフガレージロックの王道を詰め込んでみました。」という。そのほか『トーキョーキラーストリート』には日本の70年代のロックシーンを駆け抜けた頭脳警察のカバー(「真夜中のマリア」)も収録している(真夜中に聴くとヤバイ)。

 

♪トーキョーキラー - Pipeline

2013年のケメ主催イベント「乙女座会」での「パイプライン」の演奏。


『ザ・ベンチャーズ』から約50年経っているというのが感慨深い。これは2013年のライブ映像だが、個人的に今年見たライブも同じくらいの盛り上がってさらにツワモノ感が増していた。そこには確かに本物のツワモノなんだという存在感があった気がする。

というわけで、インストだからとか、サーフ・ミュージックだからと聴かず嫌いをせず、まさに最新型ロックンロール・インストの最高峰(公式サイトより)と言える『トーキョーキラー』を体験してみてほしい。

しかし、そんなツワモノバンドの『トーキョーキラー』にも弱点がある。
それは、ライブが少ないこと。
2015年はアルバムのリリースもあり、夏にツアーを展開していたが、基本的にはお察しの通り、なかなかメンバーのスケジュールが揃わない。
……次に見られるのはまた来年の夏か、と思っていたところ、なんと次のライブが決まっていた。

neotokyonight2

【ネオ東京ナイトvol.2】公式サイト

どうやら来年は夏になる前(真冬)に『トーキョーキラー』のガレージ・サーフ・ミュージックが楽しめるようだ。

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