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Kyotaro&Rikuo〜ベースとドラムの2人組坊主。気になったので会ってきた〜

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 遡る事1日、PCで作業をしていると隣で友人が音楽を爆音で聴きだした。

 全くマナーがなっていない。みなさんの周りにもいませんか、普通にファミレスでスピーカーから音出す奴。中学時代は生徒会長として校内を守っていた僕は、「うっせえ」と檄を飛ばしてしまいそうになったが、おっと。何やらベースのスラップ音が聞こえて来る。それがこれ。


 ファミレスに鳴り響いたこの曲がもし「...ラーイラーイライジンサーン..」だったら思わず手が出ていた案件であるが、ベース音に耳がピクリと反応し、ツウぶりたい洋ベーシスト厨の僕はすかさず「それ日本人やろ?」とキザに言い放った。

音だけ聴くに、kenken好きなニコ動とかの人が自宅でやってる何かだと思ったんだけども、映像を見ると路上でやっている。どうやらこれが「ヤバいの見た!」とTwitterでバズっているよう。ご存知だろうか。

渋谷TSUTAYA前、坊主の少年2人組。素朴な作務衣。

 なんだろう、悪い事でもしたのだろうか。
田舎の畑を荒らされた農夫が「おめえら、悪さばっかしてんでねぇど。都会さ行ってグルーヴかましてけぇ」と、見た事も無い楽器を持たされて、軽トラで東京駅まで運ばれた。きっとそうに違い無い。かわいそうに。

 たいそう腹が空いているだろうと思い、折角なので「まるごとバナナ」でも買って行って差し入れてあげようという使命感に燃えたのが昨日の話だ。
まずは彼らについて紹介したい。


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ユニット名は「Kyotaro&Rikuo」。ツイートのリプライには「カッコ良いよね~生で聴きたいです」「ベースとドラムで 曲になるとか センスありすぎ」「ハチャメチャカッコ良いっす!!!!テクニックもすげえ!!!!最高!!」など絶賛の声。また海外からも「holy fuck this is cool(まじか、こいつはクールだ)」「this is soo badass(これはすげえヤバい)」「so much respect and admiration for bass players(ベースプレイヤーに、リスペクトと称賛を)」など、これまたベタ褒め。

※転載「ねとらぼ」http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1610/31/news135.html

ベースのKyotaroとドラムのRikuo、「天下獲る」という宣言の元、活動している2人組。年齢は18歳と19歳。動画を見て「この人達は何がしたいんだろうか」と思っていた僕であるが「天下獲ります」と言われれば、もう何も言及する事は無い。

16時、原宿駅

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 Twitterに原宿でライブをするとの拡散があったので、電車に乗って原宿。既に結構人がいた。

たまたま横にいた18歳くらいの少年3人組に声をかけると、「Twitter見て、かっこよかったんで見に来たんす」と。彼らは楽器をやっていない普通の学生だそう。そんな感じで演奏が始まる前には数十人がいた。恐るべし口コミ。どうやら僕が差し入れる隙はなさそうだ。

 常々思う事があるのだけれども、一般の人は音楽にマジで興味ない。

僕は渋谷近辺にいる事が多いので、ストリートでライブをしている人をよく見かける。割り箸で作ったピアノで演奏する外人や、アコギのタッピングのみで引き語る人、ディジュリドゥを吹きながら手元のリズムマシンでビートを刻む人。僕はいつも聴き入ってしまう。

 たまにエグい人がいると一人でブチ上がって声をかけてしまうのだけども、周りを見渡すとオーディエンスは何かしらの楽器を持った人ばかり。音楽に携わっていない一般の人って、あまり足を止めない。夕方、もう普通に家路を急いでいる。

ストリートってそんなもん。エモく歌い散らすなんて以ての外。オナニーなら良いが、拡散としてやってるなら誰も聞いてないからやめた方が良いとさえ思う。

 それがどうだろう。実はこの日、Kyotaro&Rikuoは15時から渋谷でライブをする予定だったのだが、警察に止められて原宿まで移動。そこから何人か付いてきて"1時間押し場所変更"のイレギュラーにも関わらず、この人だかりができていた。

演奏

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 客の円に沿って踊りながら弾く坊主。ブレイクの掛け声。田舎のヤンキーなのか何なのか、幽☆遊☆白書の桑原的な愛嬌とタフさを感じる。人前で鳴らしまくってる。日本人によくありがちなピッキング弱すぎベーシスト・芯喰わなすぎドラマーでは全くない。パーカッションとベースだけで聴ける踊れるものにしている。

 僕みたいな偏屈ベーシストからすれば、正直めちゃクソ上手いかと言われれば、ハーモニクスこそ用いているが、よく聞くような速いオクターブのスラップが多い。要所要所のツメも甘い。しかしそんな事はどうだっていい。何より、昼下がりの原宿駅は確実に湧いていた。実際僕は18歳の少年らから「楽器の事よくわかんねぇけど、かっこよかったから見に来た」という言葉を聞いたんだから。そんな子達を前に「勢いで早弾きしてるよね」って、よくわかんねぇケチつけるのは野暮の極み。ハズいからやめとけ。スゴうまのおじさんグルーヴの人でなく、皆が彼らのライブに足を運んでみようと思わせたのは、トータルのパフォーマンスがヤバいから以外の何物でもない。

もし近くで演奏をしてたら、是非1回見に行って欲しい。多分まだ東京にいるみたいなので。

 ライブ後少し話したのだけれども、ルーツが気になったので好きなアーティストを聞いてみた。

Kyotaroの好きなベーシストはLouis Johnson

Rikuoの好きなドラマーはChris Dave

今後は47都道府県を回ってその後世界に行くのだそう。

おしまい

 ストリートで演奏してたら雑誌系の取材が来たり、テレ東の番組にも取り上げられ、Twitterでのこの拡散。ベースマガジンとかも載っている。この間わずか数ヶ月。これに注目して、昨日原宿にはメジャーレーベルの人も来ていた。東京、チャンスだらけ。

 僕個人としても超追いかけたい。ラップする人や他の楽器をする人と即興ジャムしながら、全国を渡り歩いて欲しい。全国の人々、彼らを見つけたら恐れずに飛び込んで欲しい。

上記では「ストリートなんてやめとけ」的な事を述べたが、どうやら違う。パフォーマンスとして見る人の気持ちを考える事が糸口なんじゃないだろうか。

だってこの2人、見てて楽しいし面白いもん。もちろん技術ありきだけど、ちゃんと拡散されておもしろい事が起こりそうになってる。

これを機に「道路許可も取らずで良い。何でも良いから、やりたいと思った奴からしこたま練習して、胸を張ってやれ!」的なアツい人たちが続々出てくるとすごく嬉しい。何か一緒にやろうぜ。

 そのまま行け2人組!もっとおもろい事、盛り上げていこうぜ!

以上!

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