The Bad Plus ロックからジャズへ踏み出す一枚
ピアノ、ベース、ドラムスのジャズトリオ、だが
彼らを表現するには言葉が足りなすぎるだろう
"ジャズ"と聴いただけで何となく敷居の高さを感じ遠ざかってしまうロック畑の人たちにこそ聴いてほしい
ジャズであり、ロックであり、そのどちらよりももっと自由で攻めたサウンドだ
ジャズでロックカバー
さわりだけでも聴いてほしい
Nirvanaで、ジャズだ
無茶しやがって…という組み合わせだ
しかしメインテーマのsmells likeに大きく外れないのでロック畑の人ならきっとニヤニヤしながら聴いてしまうだろう
そしてジャズで聴くことのできるあのギリギリの"危ない音"、そのラインを2歩程踏み越えた音も耳をとらえる
The Bad Plusはロックからポップまで、メジャーソングのジャズアレンジを手広くやっており
これがロッカーたちのジャズへの第一歩にオススメする理由だ
もう一曲、RadioHeadのKarma Policeカバーだ
こっちはよりジャズに親和しており、ジャズ感を楽しむなら(ジャズトリオの説明なのに変な話だ)こちらの方がよいかもしれない
ただのカバーバンドじゃない
「なんだよ、ただのアレンジじゃねえか」そう思ってる人、もうちょっとだけ待ってくれ
1音目まででいい、とりあえず彼ら自身の曲、その演奏を見て聴いてほしい
And Here We Test Our Powers Of Observationの曲名通り、彼らの力量を見測ってみよう
ジャズだがここは爆音で聴いていただきたい
曲、演奏その両方に圧倒される
スタンダードなジャズにはない3人から生み出される緊迫感
どうだろう、ロッカーのみなさん興味を持っていただけただろうか
ジャズへ踏み出す一枚として是非聴いていただきたい
2004年のアルバム、Giveだ
特に最後のBlack SabbathのIron Manが個人的にオススメ