イケメンすぎて叩かれた Polyphia
クラスにいなかっただろうか。
容姿端麗、頭脳明晰、金持ち、非の打ち所もない人間が。
そういうやつを見て、とにかく何か悪いところを必死になって探したなったことはないだろうか。
今日紹介するPolyphia(ぽりふぃあ)はそんなバンドだ。
テキサス出身のプログレッシブ・インストゥルメンタル・バンド。
メンバー全員がイケメンである。デブでメタルTしか着ない人間からしてみたら格好の的である。
容姿端麗、頭脳明晰、金持ち
見てわかる通り、容姿端麗である。それもメンバー全員だ。
全然イケメンじゃないよ。というやつは鏡を見てこい。
落ち着いただろうか。その涙を拭きなさい。私が悪かった。
音楽を聴こう、もうこっちで批判するしかないんだから。
Polyphia - Transcend
無理だ。むちゃくちゃかっこいい。
超難解で複雑なフレーズをスピーディかつ丁寧に弾いている。
よく聴けば、テクニカルさの押し売りではなく、楽曲のためにテクニカルさを出している印象を受ける。
アホさダサさもメタルのウリのひとつであると私は思っているが、こいつらの楽曲は頗るインテリジェンスだ。頭脳明晰だ。
追い討ちをかけるように機材もチラチラ映っている。
信じられない機材を使っている。とりあえず、Fractal Audio Systems - Axe-Fx が二台見える。
Steve Vai、Marty Friedman、SUGIZO、そして私の敬愛する今剛氏も使っているプロ用の高級プリアンプである。金持ちだ。
テクニカルなバンドは容姿もテクニカルな人間が多い。察してくれ。
Dragonforce、ハーマン・リをイケメンと言わないと呪い殺されるような風潮があるが、ハードロック、メタル界隈ではタブーと言われていることについて触れる。
ハーマン・リーはイケメンではない。どちらかというと無邪気でかわいい。
テクニカルな容姿。おわかりいただけただろうか。
どうしようもない容姿の人間を見たら『テクニカルな容姿だね。』と言ってみよう。
ボーカルオーディション
『う、うまいだけで曲に深みがないんだよ!』、『ぎ、技術だけ!技術だけ!』
というブサイクで楽器のヘタな人間の悲痛な叫びが聴こえてきそうだ。
彼らはボーカルオーディションを行っている。彼らのような完璧人間集団にもう一人加わるのである。
順当にイケメンが入っても面白いし、ブサイクが入っても最高に面白い。
募集楽曲は先ほど紹介したTranscendのアウトロ。
彼らからの指定は『クリーンボイスのみ』あくまでインテリジェンスにいく気である。
Polyphia Audition とYoutubeで検索するとかなりの人数が出てくる。3人紹介しよう。
Codey Wayne
かなり漁ったが、私的に彼が一番だ。ちょっとワンオクっぽい。
そして、いい人そうだ。
リバーブなどの処理を施さず、まさに生身で勝負しにきている。メロもいい。
Matt Turkington
サビの盛り上がりは日本人じゃマネできないレベルだ。
他のバンドでボーカルをやっている模様。
歌のうまさもさることながら、風貌がいい。
イケメン集団に彼が入ったのを想像すると、たまらん。
はと
私だ。楽曲にエレクトロ要素を感じたのでオートチューンバッキバッキでいってみた。
勝てん。外人には勝てん。
Polyphiaは、今まで服がアレ、雰囲気がアレ、臭いがアレでメタルを敬遠していた人間を引っ張り込む素質を持っている。
アイドル性だけが評価されないことを願うばかりだ。
というか、こういうオーディション企画的なもの面白そう。やりたい。
やる。ぜひ参加してほしい。