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邦楽ロック基礎教養、メンヘラ必修科目!3分でわかるART-SCHOOL

 わたくし未だケツの青い20代のヒヨッコなんですけれども、5歳違うと音楽の話ってまるで通じないことに愕然といたしました。

 先日、趣味:腕切り、オーバードーズ、過食嘔吐、吸ってる銘柄はピアニッシモ。的な、メンヘラ高校主席卒業生みたいな女の子と話したんですけど、なんとART-SCHOOLを知らない、と。マジ?メン高いまアート必修じゃないの?

 そんなもドンキに行ったことないギャル。別荘のあるホームレス。霊長類最強の猫科の馬。みたいなもんだと思ったんですけれどもよくよく考えてみたら、僕から見てすらちょっと上の世代の人たちが聴いてる音楽だったらワケで。今のハタチなんか確かに知らなくて当然だなあと。

 今やダウナー系邦楽ロックと言えばクリープハイプが主流なんですけれど、アレは曲調や音色は明るいというか、歌詞で落とす音楽じゃないですか。

 ART-SCHOOLはそれとはまた違った、音色から冷たい、聴覚からダウナーにさせるジャパンオルタナの完成形の音楽で、これを是非今の10代20代のみなさんにも知ってほしいなと。そう、大好きなんです。みなさんに今日はART-SCHOOLを押し付けに参った次第です。

 2000年3月に結成、初期メンバーは

 木下理樹(Gt.Vo)
 大山純(Gt)
 日向秀和(Ba)
 櫻井雄一(Dr)

 とこの時期を支えた黄金プレイヤーの詰め合わせ。町田のヤンキーことベースのひなっちなんかは未だにあらゆる場面でサポートベーシストとして名前を見るし、彼の動向を追いかけるだけで記事が一つ書けてしまう。

 特にストレイテナーとART-SCHOOLはメンバーの共有が激しく曲調は違えど是非セットで聴いてほしいバンドです。この年代の音楽はこの2バンドから聴き始めて間違いなし。

 

 俺は18才じゃないので、今マイヘアイズバッドを聴いてクリープハイプを聴いて、自分なりに好きなバンドを探して、ライブに通って。ってしてる少年少女の気持ちはもうわからないんだけれど、今の少年少女が聴いても、これはかっこいいんじゃないかと。俺はもう好きすぎて冷静な判断ができない。誰か感想教えてください。

 洋楽中毒の木下理樹が海外から引っ張ってきたアイデアを日本ナイズドした、暗くて冷たくて優しいサウンドが初期の特徴。すごくバンドをしている。今はなぜかこういうバンドいなくなってしまった。ので、是非聴いてほしいと思って今筆を取っているのだ。どうですか。今の10代がこれを聴いてどう思うか、純粋に気になる。

 

 公式のYouTubeじゃないけれど、とっても好きな曲なのでこれで紹介したい。中期(?)アートスクールは曲調に幅が増えてストレートなロック的な構成から一歩ぬけて一層音楽的に。ブラスが入ってくる曲とか、この曲みたいにシンセが入ってくる曲とか増えた。

 現在もバリバリ活動していて、3月にもリリースが決定している。ライブも休止期間とかあったけど、結構な頻度で開催しているし毎回大箱をパンパンにしている。さすがに、一時代を築いたバンドだけある。

 メンバーは今ギターがトディーこと戸高賢史、サポートでベースが中尾憲太郎43歳、モーサムの藤田勇がドラムを叩いている。超豪華。彼らのプレイが見れるというだけで足を運ぶ価値がある。

 

 この時期のライブ音源がマジでかっこいい。

 この動画は違うけど、BOYS DON'T CRYっていうライブ音源、というか実質のベストアルバムがあって。まずアートスクールを聴くならここから入ってほしい。

 

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 マジの名盤。曲前の歓声だけでもう何の曲が来るかわかるぐらい聴いた。

 

邦楽の原型がある

 今のバンドマンの髪型も、彼。木下の多大な影響からだし、コードの上に鳴るリードっていう編成も、楽曲展開も、今に受け継がれる邦楽の原型が彼らにはある。必修科目です。

 知らずにいるには勿体なさすぎるバンドです。今のブームではないにしろ、是非聴いて、あなたの感性で判断してください。

 それでは!

 

3分でわかる邦楽ロック
前回:邦楽ロック基礎教養、3分でわかるNUMBER GIRL!

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