独断と偏見で選ぶ 日本人ボーカリスト3選
独断と偏見シリーズ3章、ボーカル編。
タイトル通り、全て独断の偏見によるものだ。
スピッツ 草野 アルカラ 稲村、UNCHAIN 谷川、PTP Kを紹介しようかと思ったが、それはただバンドとして好きなだけなんじゃないかという葛藤に苛まれ断腸の思いで断念。
いくぞ。
salyu
salyu - Dramatic Irony
途中で切れとる。。もどかしい。
曲のチョイスは一番好きだから。以上だ。ギターソロが負けてる。
Mr.children櫻井と音楽プロデューサー小林に見いだされ、Bank Bandの『to U』に参加。
火がついたのはそこからだろう。
「圧倒的」「本物ってすごいなぁと思った」「いいなぁその声」(Mr.Children・桜井和寿)
「天に向かい地に響く声、稀有な才能の持ち主、もっと全国区、ある意味世界区になっていい人」(小林武史)
ベタ褒めだ。
私の少ない語彙力で表現するなれば、高級楽器のような声だ。切れそうで切れない感じ。
Salyu - Lily Chou-Chou グライド(Glide)
私が彼女を知ったきっかけの曲だ。先ほど紹介したものと同じライブ映像だ。
全然違うだろう。
それもそのはず、映画『リリイ・シュシュのすべて』に登場する Lily Chou-Chou(リリイ シュシュ)という映画内の架空のシンガーソングライターになりきった曲である。
この楽曲を作った小林も恐ろしいの一言だが、世界観を全て奪っていく彼女の歌声は筆舌し尽くしがたい。
私の言う、切れそうで切れない感じ。おわかりいただけいただけるだろうか。
何より楽しそうに歌っているのが良い、惚れる。
久保田 利伸
久保田利伸 - LA・LA・LA LOVE SONG
卓越した歌唱力、リズム感。満点だ。
ん、このライブ、ギター山弦じゃないか?やばいぞ。興奮が跳ね上がっている。
LA・LA・LA LOVE SONG、有名すぎて耳タコレベルじゃなかろうか。
ライブに行ったことがあり、意味もわからず号泣した。
基本的にバックバンドの演奏ばかり聴いてしまう私だが、演奏が全く耳に入ってこなかった。
それほどの熱量を持った楽曲なんだと思う。
この映像でもわかると思うが、本当に一音一音丁寧に歌っている。
仕事(歌)を一言で言うと?という質問に対し、
究極の苦しみと究極の幸せを同時にくれるもの、かな。人に歌を聴かせる、プロになるというのは子供の頃に持つ夢としては割とたくさんの人が持つ夢で。そして、自分の仲間全員が同じ夢を持っていたアマチュア時代があって。そんな中で幸運にも自分はチャンスがもらえて、環境にも恵まれて、ここまで続けて来られた。それを考えると、こんなありがたい話はないんでね。だから、生みの苦しみは本当に憂鬱で、まさに究極に苦しいんだけれど、でもだからといって止めることはあり得ない。歌うという仕事は僕にとってはやっぱり、一生変わらない究極の幸せなんですよね。
(WEB GOETHE スベシャル対談より)
私の記事なんてどうでもいいので、是非対談を観てほしい。このような答えを引き出せる滝川クリステルの質問も素晴らしい。
かっこよすぎる。一音一音丁寧に歌っているのは、音楽に対するこういう姿勢からきているんだろう。
確かにシンプルでいいものを作るには、ずっとシンプルではダメで、まずはいろんなことを考えることが大事だとは思いますね。考えた末に余計なものを取り除いて、そぎ落とす。そこで初めてたどりついたシンプルさこそが僕は本物だと思うし、今後もずっと目指したいところです。
(同対談より)
しっかりした考えを持っていて、そして謙虚。日本人シンガーの鏡だ。
玉置 浩二
ロックバンド『安全地帯』のボーカリストだ。
安全地帯 - ワインレッドの心
177cm、モテ身長、長いえりあし、そしてこの声。たまらん。
音源かと思ってしまうほど、文句の付け所のないバックの演奏が彼を引き立ている。
この時代の彼もいいのだが、今の彼が本当に素晴らしい。
安全地帯 - ワインレッドの心
年代モノのワインになっている。聴いた者を妊娠させそうな声をしている。
『声の深み』というのが抽象的で嫌いなのだが、音源を比べて聴いてみて、今のほうがやはり深みがあると感じる。
分析厨の私は非常に納得しがたいのだが、経験を積んだ人間の言葉には魂が乗るし、音も深くなるんじゃないだろうか。
この映像を観るとそう思わざるをえない。
田園 でお別れしよう。
あ~、本当に楽しそうだ。こちらまで笑顔になってくる。
三人に共通して言えるのが、心から楽しんでいることだと思う。
そういうのは伝わるんだろうな。
すごいボーカリストがいたら教えてくれ。
ちなみに、吉井和哉、忌野清志郎、人見元基は最後まで悩んだ。