邦楽ロック好きの人にお勧めしたい洋楽、Mew
今回紹介するのはデンマーク出身のバンド、Mew
邦楽ロック好きにもお勧め(ただしアルバムfrengerのみ)
様々なタイプの人がいるが一般に流行の邦楽ロック好きの人は洋楽をよく知らないという傾向があるのでないかと思う。
理由はいくつかあるにせよ、一つは入り口としての音楽が少ないのではないのだろうか。
一昔前の邦楽オルタナ勢であれば、そのままアーティストのルーツをたどっていけば大概コアなオルタナ、ガレージロックにたどり着く。
だが、今流行している邦楽ロック勢はルーツがそもそも邦楽であったり、洋楽をルーツとしつつもかなりテイストの違うものになっていることが多い。ちょうど本場のインドカレーと日本のカレーが全く違う食べ物であることと似ているような気がする。
今回紹介するMewは完全に洋楽であっても、どこか邦楽ロックに通じるとこがあると思う。これを機に日本だけでなく広い世界の方まで進出できたらいいと思う。
前置きが長くなってしまったな百文は一聴にしかずだ、聴いてみよう。
mew - am i why? no
全体的な曲調は邦楽ロックのそれに通ずるものがありつつも、英語、盛り上がらないサビ、全体としてキャッチー過ぎない。
邦楽ロックにどっぷり使ってしまっている人には物足りなさを感じるかもしれないがある意味”毒抜き”には向いていると思う。
mew - snow brigade
こちらの曲なんかはわかりやすくサビで盛り上がる。
絶妙に不安定さを感じるメロディラインは耳に残るはずだ。
本質はプログレ、mew
散々おススメとか言っておきながらこのバンド実はかなりプログレッシブで実験的だ。
アルバムfrengerでは実験的な要素とキャッチーさを共存させているが、次からのアルバムでは一切容赦してこない。完全に本性丸出しで襲ってくる。
Mew - Introducing Palace Players
殺る気満々だ。すばらしい。自らの欲求の赴くまま実験しまくるマッドサイエンティストのような狂気を感じる。
相当訓練されたリスナーでないと全く太刀打ちできない。
RPGで初心者・中級者ダンジョンに入っていたら隣が難易度地獄級だったみたいな感じだ。
世界は広い。
少し道をそれてしまうだけでとんでもないものにたどり着くことも少なくはない。
だが痛みを恐れては広い世界を見ることは出来ない。
by最初の村の長老