【感情爆発の極地】a soulless painが繋ぐ世界
バンドの魅力ってなんだろう?
曲、歌詞、MC、立ち振る舞い、ルックス・・・
色々あるとは思うんですが、結局のところそれを総合すると、手あかにまみれた言葉ではあるが"世界観"という三文字に落ち着く。
ジャンルも詩も楽器も演奏スキルもメンバーもその世界観を表現する手段であり要素だが、
その混ざりかたが独特で強烈な世界観を醸し出しているa soulless painを今回は紹介しよう。
ハードコア、叙情ニュースクール、メタリックハードコアサウンドを基調としているが、ポエトリーリーディングを多用し様々な感情を表現するボーカル、ハードコ ア由来のシンガロングパートや大胆に取り入れたクリーンボーカル、地を這うような荒々しいリフやポストロック的なアプローチで聴かせるギター等、多様な要素が絡み合いとても一つのジャンルには収まり切らない音楽を奏でている。
そしてその楽曲の中で表現される世界観は日常に生きる人間の葛藤と苦悩。喜びと苦しみ。絶望と希望。満たされた現代に生きる5人の青年から放たれる日常よりの叫び。ポジティヴやネガティヴ。そんな単純な言葉では表し切れない人間の内面を映し出す。オフィシャルサイトより引用:http://asoullesspain.com/home/
突き刺さる人にはブッ刺さるこの叙情的な世界観、どうだろうか。
サラッとでもまずは雰囲気が伝わったら嬉しい。
とにかくライブの熱量が異常
a soulless painのライブを始めて見た時に衝撃的だったのは号泣してる人多数ということ。
バンドも観客も感情の振れ幅がでたらめだった。
歌詞の内容から伝わる、鬱屈した感情を代弁してるからこそ激しいシンクロが起こっているのかもしれない。
日常の葛藤をライブハウスという非日常で開放するにはうってつけのバンドだ。
始めてライブを見ると驚く
高確率でマリオブラザーズのワンワンの如くものっすごい勢いでステージから降りてくる。
(ワンワンが何だかわからない人の為のイメージ)
ライブハウス全体がステージ化してお客さんも世界観の一部と化すのも魅力の一つだろう。
1st full Album『繋ぐ世界』(Amazon)
時代の変化がとてつもなく早い現代だが、彼らのフィルターを通すとどのように見えるだろうか?
今後の活動がとても楽しみだ。