BASEMENT-TIMES

読める音楽ウェブマガジン

ホーム
アバウト
人気記事
月別索引
オススメ記事
はと

2015/09/07

記事

私はブラックビスケッツをナメてた

私の長年の相棒iPodクラシック。レンタルショップに置いてあるCDを片っ端からぶちこみ、160GBパンパン状態である。
全曲シャッフル機能を使うと、英単語DUOの例文が流れたり、空白のトラックが流れたりと、とってもエクストリームな体験ができる代物だ。
先日、例によって例のごとくシャッフリングしているとゴキゲンな楽曲がかかった。
ブラックビスケッツである。

ウリナリ

伝説のお笑い番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』から誕生した二つの最強ユニット、ポケットビスケッツとブラックビスケッツ。
当初番組の予定にはなかった内村光良の「第2のマモー・ミモー作ってやるダニ」発言により、ドカベン並の方向転換を遂げ、
内村率いるポケットビスケッツと、南原率いるブラックビスケッツの対決番組となった。
ポケットビスケッツ、ポケビはTERU(内村光良)、CHIAKI(千秋)、UDO(ウド鈴木)の3人組。
ブラックビスケッツ、ブラビは南々見(南原清隆)、天山(天野 ひろゆき)、ビビアン・スーの3人組。

「オリコン週間チャートで上位を獲得した曲を番組のエンディングテーマを担当する」
「オリコン○位に届かなかったら解散」
「ライブでまともに演奏できできなければ脱退」

記憶があいまいで鮮明には覚えていないが、こういう毛色の企画であった。

なにかにつけて「○○できなかったら即解散」というスタンスで、解散させまいと視聴者も応援していた記憶がある。
それもこれも15年以上の前の話なのである。にわかに信じがたい。このスピードで世界が回ったら、気付いたら死んでいるだろう。

ポケビに対して嫌がらせをする悪者としての存在であったブラビだったが、私は当時から完全にブラビ押しであった。
それもこれもビビアン・スーが可愛かったからに違いない。
当時、いたいけでピュアッピュアな少年にカタコト日本語萌えを発現させた彼女の功績はでかい。

先日、ブラックボックスと化した私のiPodから、この楽曲がかかった。


Black Biscuits - Timing

ナメてた。私はブラックビスケッツというユニットをナメていた。
ボーカル入るまでの雰囲気、完全に洋楽のそれであり、とんでもないかっこよさである。
それもこれも、メロディの邪魔をせず弾きすぎないカッティングギター。キレッキレだ。
ストラト、ハーフトーンのお手本のような音をしている。これでストラトじゃなかったら即解散する。
ビビアン・スーしか見ていない当時の私には気付きようがない話である。

iPodで聴いているため、私の五感を奪うビビアン・スーは脳裏にしか存在しない。
十年越しに歌詞にも集中できるというものだ。

ズレた間のワルさも それも君の“タイミング”

恐ろしいフレーズ。
KY(空気読めない、空気読め)という言葉が蔓延り、現在私のママンですら知っているレベルの認知度である。
この言葉が周知されたのが2007年、対してTiming、1998年。
KYなんて言葉存在しない時代に、『KYでもええんやで。』というメッセージを放ったブラビ。KY(カッコよい)。
ゆるい言葉のチョイスも素晴らしい。

『空気読め』は、同調圧力に屈しない者を責める言葉というかなんというか、集団主義日本が生み出した、日の丸ジャパン代表選手みたいな言葉ではなかろうか。
度を越えたKYも世の中たくさんいるが、多数派の意に沿わないことに対して何につけても『KY』と名前をつけ排撃しがちなフシは日本にはあるだろう。
それをどうだい、女神、間違えたタイワニーズのビビアンが歌っていること。ビビっとくるだろう。

オリコンでの累計売り上げは約148万枚。
big_199801_digital_mova_d206_hyper
携帯電話もこんな時代だ。まともに音楽配信もないままこれだけの売り上げ。モンスターユニットだ。
ここまでくると、番組を見ていない人もビビアンの美貌か、曲に惹かれて買ってるとしか思えない。

私なんぞよりよっぽど早くこの楽曲の良さに気付きカバーしているアーティストがいる。


奥田民生 - タイミング(cover)

ゆるい。選曲の影響か、観客から笑いが漏れるが、黙らせている。
アコギ一本だとサビの転調が映える。
当時小中学生がバリバリ歌っていたのが恐ろしい。
最近だと、7拍子のtop of the worldをさらっと聴いている子どもたちも怖いし、なんでもかんでも妖怪のせいにしている子どもも怖いが、それは別の話。
きっとネタ枠ではあるはずだが、楽曲の良さがなければ彼ほどのアーティストがカバーしなかっただろう。

彼もカバーしている。


平井堅ータイミング

押尾コータローやべぇ。
これ転調どうなってるんだろうか、グライダーカポか。
超絶テクの影響も当然あるだろうが、アコギメインのアレンジは素材のパワーを感じる。

ブラビを押しすぎたが、ポケビもいい曲が多い。


Pocket Biscuit - POWER

100万人分署名を達成したらCD発売許可という条件の中、見事178万4892人の署名を集めて出した『POWER』、最高である。
PVで署名踏んで演奏しているのが気になるのは心が醜いからだ。気にするな。
『ハッピーエンドの欠片』という言葉が心を揺さぶる。
昔版クラウドファンディングだ。締切あとには200万通を超えていたそうな。
文で書くと熱が伝わりにくいが、本気でポケビを存続させたいという気持ちが人を動かした。
ネットもまともに普及していない時代である。
あの頃はよかったとは言いたくないが、大きなパワーがそこにはあった。
あの頃に負けないパワーを今、創り出したいものである。


Black Biscuits - Bye Bye

ビビアン可愛いな~。

オススメ記事

記事検索

オススメ記事