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2017/10/02

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andymoriの解散理由、小山田壮平という人

早く復帰してくれ小山田、解散なんかしないでくれandymori
2010年前後、ゆるやかな失速をなんとなく感じていた邦楽ロックシーンの雰囲気を、それはもう叩き壊すように現れたバンドだ

しかし11年にDr後藤が脱退し、13年に解散を発表、その矢先GtVoの小山田が飛び降り大怪我、そして現在活動停止中のandymori
今彼らが浅く呼吸をしているうちに、彼らについて書きたい

小山田、藤原、後藤のandymori


とんでもないバンドだった
とんでもないライブだった
爆発するようなドラムと軽快なクリーンギターそれを下で支えるベース
The Libertinesや長澤知之の影響を受けているといわれているが
andymoriは間違いなく彼らが生み出した3ピースバンドの全く新しいアプローチだったし、未だ誰もマネできていない

andymoriの魅力を挙げればキリがない
小山田の作る、自由の塊みたいな唄と詞
支えながらもしっかりと疾走感の一端を担うベース(今回深くは触れないが、素晴らしいベーシストだ)
3人の仲のよさそうな雰囲気
そしてドラム

旧ドラムの後藤は極めて異常だった
キースムーンが生き返ったのかと思った
彼の生み出す爆音たるや、ステージ位置上、右隣に立つ小山田の左耳が突発性難聴を起こした程


どんな言葉もスネアの音で吹き飛ばされるだろう
聴けばわかるだろうが、
うるさい、速い、手数が多い、と三拍子揃った超絶ドラムだ
しかし超絶技巧バンドにありがちな
「ほらこの演奏!すごいだろ?なぁすごいだろう?」
みたいな曲でなく、しっかりと曲の良さに直結しているところが何よりもすごかった

後藤の脱退

11年に2ndアルバムを出し、その年の暮れドラムの後藤が脱退した
新しく入ったドラマーも巧いが、良くも悪くも「しっかり」しており
後藤のドタバタ感、爆発感、突っ走る感じがなくなってしまい
どうも大人しくまとまってしまっているように思える

ここまでandymoriについて、疾走感や勢いのバンド、という風に書いてはいるが
そもそも彼らの良さはそこだけでなく、シンプルで優しい、気持ちを明るくしてくれるような曲もあり
ゆるーく楽しい曲もたくさんある


その点では確かに新しいドラムもマッチしていて
3rd以降の曲の雰囲気に大きく影響を与えており、新しい良さを発揮できていると思う

だけれども一ファンとしては、やはり前のドラムのハチャメチャ感が忘れられず
楽曲全体がすこし寂しく感じる

これはどちらが良かった、という話ではない
各々の主観によるだろう

解散

ドラムが抜け、今度は小山田がドラッグを吸引し大問題になった
ニュースメディアでも大きく取り沙汰され、andymoriを知らない人からはそんなイメージがついてしまった

それがきっかけか、それともドラム脱退か、それ以前の煮詰まりか、または僕らの想像もつかないようなもっと根幹的な理由か
明確な理由はわからないがその後2013年5月末、解散を発表し解散ライブを執り行う予定だった

7月小山田が飛び降りた
公式サイトによれば

現時点での小山田の状態につきまして、担当医師からは
「多発外傷 (頭部外傷、頚胸推損傷、右外傷性血気胸、肺挫傷、右鎖骨骨折、右肩甲骨骨折、右助骨多発骨折、左手挫創など)」

とあり、死ぬ勢いだったのは間違いない
もう1年が過ぎようとしているが、リハビリ中、という報告のみで
andymoriの最後のステージがいつになるかは不明なままだ

小山田壮平という人

ここからは小山田の人間性についての推測だ、友人でも知人でもないのでただの推測だ
飛び降りの理由について事務所から

精神面の不安定からくる突発的行動であると考えられます

と、述べられている
歌詞からその要素を感じるが、元メンバーは全員東南アジア、インドへの渡航経験があるらしく
そこでビートルズのように大麻を経験していても不思議ではないし
ひょっとしたらその流れから脱法ハーブも手が出しやすく、精神の不安定から逃げるようにして吸引していたのでは、と

Peaceという曲の詞の中に、若くして亡くなった姉について歌っている部分がある

弟よ 二人でじゃれた日々が懐かしいんだ
姉さん 会いたいよ いつでも思ってるよ

何の事情もしらないリスナーの一人に過ぎない自分が慮るはおこがましいが
MCでもヘラヘラしていた彼だがどこか影を感じずにはいれらなかった
ボケっと聴いてしまうと意味ないのような歌詞も、切迫した内容が背後に透けて見える
3人揃って早稲田卒、就職を蹴ってのバンド、舵を取るのはリーダーの自分
追い詰められていたのでは、小山田壮平は
そのトドメが脱法ハーブ事件や、バンドの解散だったので
酷く八つ当たりした言い方をすれば、メディアに殺されかけたのではないだろうか

ずいぶん都合よく好意的な解釈だ、信憑性などない
もちろんハーブの件を肯定するわけでもない、が
必要以上に責める気にもあまりなれない
なにより彼の安否が気遣われるばかりだ


またその歌を演奏を聴かせてくれandymori

 

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