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2016/05/26

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被害拡大防止用、エクストリームミュージックまとめ

「俺こんなアーティスト知ってるんだぜ〜クールだろぉ〜」

とドヤ顔している自称音楽通の諸君。あなた達はまだMUSICのMにすら到達してません。

世の中には恐ろしい麻薬の様な音楽を布教しているアーティストさんが闇に潜んでいるのです。
その闇に引きずり込まれたら最後。清原です。

さぁ、皆さん。心して聴いてくださいね。今回に関しては決してハマってはダメです。小学生の頃に体育館で薬物を使ったらいけないよって教えに来てくれた警察官の話を聞くイメージでこの記事を見てください。

それでは、いきましょうか。レッツ、牧原。

エクストリーム度〜初級編〜

条件1…周りに友人家族恋人がいないこと事

条件2…デカい音を出しても迷惑にならない環境にいる事

条件3…これから流れる映像には暴力的な表現やグロテスクなシーンが多々あるので、それらの耐性がある事

 

初級ですからね皆さん。これで完全に受け付けれなかったら今すぐブラウザを閉じてアイボンしてください。

どうですか?私は中学の時maruosaに出会ってから今に至るまでずっと聴き続けてます。イライラした時とか、感情を爆発させたい時なんかに聞くと気持ち良くなるんですよ。へへ。

この界隈では有名なmaruosa氏。ただひたすら音を詰め込み歪ませ、叫ぶその音楽性はまさにエクストリームミュージック。音楽のみならず、かた焼きそば評論家としても活動の範囲を広げるとってもクリエィティボな方で、世界からの評価も高い。これまでにも海外20カ国以上の大型フェスに参加したり、かた焼きそばについてテレビやラジオなどで持論を展開するなど、4大マスメディアからも引っ張りだこ。

 

昔付き合ってた彼女が僕に水曜日のカンパネラを聴かせてきて

「最近変わった音楽にはまってるんだ〜♪」とか言うもんだからこれ聴かせたらその日一言も口聞いてくれなくなりました。なので、ここぐらいでしかオススメ出来ないんですよね。次行こう。

 

エクストリーム度〜中級編〜

さっきのmaruosaに耐え切れた諸君。素晴らしい、次に勧めるのはザ・ゲロゲリゲゲゲだ。リッスン。

 

「タラちゃんのオ◯ニー、1234!!!!!」→ 轟音

これぞエクストリームパンクである。the gerogerigegege、轟音と過激なパフォーマンスで名を馳せ続けているバンドだ。音源にはプレミアがついて滅多に手に入らない程のカルトっぷりである。

YouTubeに音源があるのだが、ここで紹介出来るのはこれぐらいで他の作品は完全にヤバい。
映像作品ではメンバーのゲロ30歳(名前な)が掃除機をいけない使い方をして○○○している。その傍らで叫び続けるボーカル山之内純太郎。普通の精神では到底追いつけないアートなアーティストと言えよう。2ndALBUMは国家が流れたのちゲロ30歳が誰かと○○○しているだろう音声が20分ほど流れたのち、再び国家で締めるという内容だ。他には、レコ発のライブで発売するレコード2000枚を捌く前に全て燃やし、傍でゲロ。

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先ほどの爆音パンクのみならず、アルバム毎に多様なジャンルを取り入れているために飽きが来ない。実際、今年10数年ぶりに発表された音源は今までとは全く別物といっていい作品となっている。

と、もうゲロゲリだけで記事が3本ぐらい書けちゃう伝説級のバンドなので、興味があったら自らの手で調べて欲しい。推奨はしないが。

 

エクストリーム〜小休憩〜

少し小休憩を入れよう。正直皆さんにとっては半分我慢大会みたいな部分もありますからね。

さて、がっちゃがちゃした音楽を今までに紹介してきたが、エクストリーム、ノイズ、スカムミュージックってものは健常者ならまず耳にすることは無いと思う。ただ認知して欲しいのは、私たちが住んでいるこの国日本はノイズ大国という事。

音楽のルーツは大抵UK、USだと思われがちだが、ハーシュドノイズなんかは日本発祥だと言われており世界中からリスペクトを集めている。もちろんそれ以前からindustrial musicなどは海外でも存在していたが、Noise×即興と言った、感性に身を任す音楽はこの国ならではのジャンルと言えよう。外国ではこれをジャパノイズと呼んでいる。

非常階段なんかは、割と名前を聞いたことがあるのではないか?
キングオブノイズの名で知られるバンドで、著名人の間でもよく話題となるノイズ界の王様だ。

彼らの素晴らしいとこは、ノイズがどんなものなのかを広める努力を怠らないこと。
正直一部の界隈でしか認められにくいジャンルだけに、一定の人々のみに向けた音楽を作りがちになってしまうが、非常階段はエントリークラスの我々にも手ほどきをしてくれておりボーカロイドやアイドルなど、馴染みなアーティストともコラボレーションを行っている。

 

乱公パーティーか何かか?たのしそー。

こちらは何かと話題を巻き起こしていた揉めるアイドルBiSとのコラボレーションユニットBiS階段だ。発振系ファズっぽいピーッという音はボーカルの声だぞ、勘違いしてはいけない。
BiSは当時、アイドルの概念をぶっ飛ばすような企画をバンバン打ち込み注目を集めていたが、まさか非常階段とコラボするとは思いもしなかった。このコラボで、このアイドルグループが"ガチ"なのが証明された。

そんなヤリすぎアイドルももう解散してしまった。あと少しでもっとやばい段階まで昇華する寸前だったと思う。ある意味正しい選択だったのかもしれないな。

よし、十分休憩できたかな?何休んでんだ。次行くぞ。

 

エクストリーム度~上級編~

ここからは少し、いや大分ホラー要素が含まれてくる。
女子大生ぐらいが見たら泣き始めるんじゃないかな。ただ私はこれが大好きで死ぬほど聞いてきたわけだし、勧めない手はない。本記事の大本命、nurse with woundだ。

 

これこそ音楽かどうか見極めるのが難しい。どちらかといえば映像作品よりかもしれないが、れっきとした音楽だ。

インダストリアル、アンビエント界の巨匠だ。その活動歴はもうすぐ50年に到達する。
不安感や恐怖が音楽で表現されているのは非常に興味深い。音楽には精神を安定させる効果があり、精神病患者の治療に音楽療法があるくらいだ。その音楽で、不快感を与えずに負のオーラを演出しているのだから、その実力は計り知れない。

ここまで洗礼されたノイズを聞くと、雑音の一つ一つの重要さに気づかされる。普段聞くポップスやロックにもノイズ演出はよくされるし、テクノやエレクトロなんかではよくフィールドレコーディングでとれた音をリミックスして取り入れる。そのノイズのみで、一つの音楽を奏でることは相当に難しい。それを50年続けているわけだ。失礼な言い方になるが、頭のネジ一本も残ってないんじゃないかな・・・

とにかく膨大な数の音源が存在するが、youtubeで調べればたくさんフルアルバムがアップロードされているので是非興味があれば聞いてもらいたい。Blank Capsules of Embroidered Cellophane ってアルバムが一番キテるので、寝る前とかにどうぞ。全く寝れなくなりますよ。

エクストリーム度~判定不能~

最後に紹介するのは、音楽の真理にたどり着いた猛者Sachiko M氏だ。もう聞いてもらったほうが早い。聞こう。

 

みなさんちゃんと聞こえましたか?モスキート音は年取ると聞き取れなくなるらしいですからね。

Sachiko Mは世界で唯一のサイン波奏者だ。サイン波を演奏するってこと自体よくわからないが、ここまでくると常人には理解しにくい。これはさすがに私もはまることが出来なかったが、音楽レヴェルの高い方には非常にクリエイティブで評価される音楽らしい。その実績として海外でも多くの賞を獲得しているし、坂本龍一や大友良英らも彼女の楽曲に賛同し、実際に共作を出したり演奏会を行ったりしている。

さらに驚くことにこのサイン波奏者Sachiko氏、日本レコード大賞作曲賞を受賞している。

一体どんな音楽で受賞したんだよ・・・と曲を調べてみたらびっくり。あのじぇじぇじぇ!こと朝ドラのあまちゃんの楽曲を手掛けていたのだ。彼女普通の曲も書けるのかよ、なんでノイズ業界にいるんだ・・・
780579929[1]

 

如何だったか。ここまでたどり着いた読者が全体の何パーセントいるのか考えたくもない。

だだ全部見ることが出来たそこのあなた。この世界に適合することができる才能を持っていますよ、遠慮はいりません。是非ずぶずぶにノイズに溺れてください。気づいた時にはもう普通の音楽では満足できない体になっていることでしょう。

さあ今日はこの辺で!グッバイ!

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