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来たる9月16日、TOKYO CALLING2018下北沢にて待つ。

 サーキットフェス、行ったことありますか?

 数年前から始まった「フェスブーム」なんですけど、俺はどうもフェスっていうのがあんまり得意じゃなくって。なんか、移動距離もそうだし、人混みの中知らないところゾロゾロ歩かされるのがストレスだし、どこで休憩していいかわからないし、と、肌に合わないんですよね。

 好きな人は好きなんだろうなあと思うんですけど、これまで行ったフェスのせいか良いイメージがない。見たいアーティストが分かれて友達と一人だけ別行動になり、待ち時間、カップルや家族連れで埋まるベンチとスマホを交互に眺めながら「なんか学生時代を思い出すな…」と600円のカップビールを飲む…顔を上げると真っ先に売り切れてるウマそうな出店…ビッグサンダーマウンテンかよいうぐらい延々と続く行列…部活で壊した膝の痛み…引きあがる年金受給年齢…父の老後…政治不信…

 なんだけど、サーキットフェスは意外と好きなんですよね。

 時間が空けばお店に入っていればいいし、街中だからコンビニも簡単に見つかる。移動距離もそんなに苦じゃない。

 ステージ数も多いから結構選び放題だし、イメージとしては飛田新地。バンド飛田新地。街中にバンドが散りばめられていて、好きなように見て良い。気に入らなかったら出る。そんなイメージ。

 出演バンドの人も出歩いて普通にファンとして他のライブを観に行ったりしてるし、街全体が楽しそうで良いんですよね。

 そんなサーキットフェスなんですけども、来たる9/15(sat)から三日連続で、東京のライブハウスを貸し切りまくって敢行されるクソデカサーキットフェスTOKYO CALLING2018が開催されます。

 三日三晩バンド漬け、通し券を買った日には初日で骨を折ろうが、二日目に体力の限界を迎えようが、三日間バンドから逃げられない"試される"イベント。主催者側、全然客の事わかってない。一年に一回のバカイベ。

 今年で3年目ということで、世間にもだんだん周知されてきたこのイベント。先月ぐらいまで意識の外だったんですけど、日が近づくにつれ、だんだん楽しみになってきちゃいまして、今回筆をとった次第です。

 実はこのイベントの二日目、9/16(sun)にBASEMENT BARで「BASEMENT-TIMESコラボステージ」と題して、1ステージ任せてもらってるんですけど、そんなのは名ばかりで、俺が個人的に超好きなバンドを無理矢理詰め込んだ完全な自己満足ステージになっております。最高。ベースメントから動かずにずっと飲んでられる。

 ということで出演アーティストからオススメアーティストをかいつまんでご紹介させてもらおうと思います。

 ライブハウスのおじさんってすぐ「バンドはライブが命」「ライブの良さが結果につながる」みたいなこと言うんですけど、大きく間違ってないにしろ、そんならWalkingsが日本一売れてるだろ、と毎回思う。

 路上ライブを中心に活動してきたガチの実地派、去年はライブ審査勝ち抜いてSXSWでアメリカツアー、正直、ライブだけならもうこのバンドに勝てるバンドほぼいないと思う。ボーカルの風くんがサイスバイのオーディションの後に「俺たち優勝じゃなかったら、八百長だな!これ!」と言ってたのが俺の中で記憶に新しい。俺もそう思ったし、そういう所好き。

 今のロックバンドはロックンロールと遠いところにいて、それはそれでいいんだけど、Walkingsを聴くと目を醒まされるような思いをする。タイテには3番手に組んだけど、後続のバンドが死なないか心配、本当に。

 

 俺が半年記事を書けなくて頭を抱えているバンド、PK shampoo。好きすぎる。人に聴いてほしくなさすぎる。俺の宝物だ。取るな泥棒。

 こんなもん誰かが見つけてしまったら、そこから一気に売れるんだろうし、宣伝する必要一切ないんですけど「俺が最初に見つけました」みたいな顔したいので、存在を知ってすぐさまDMを送り、夜行バスで大阪に直接会いに行って、出演をお願いしたら天満で30円のハイボールを奢ってくれました。「悪い黒人が強姦に使う以外に、ある?」みたいな黒いバンに乗って東京に来ます。

 インディーズのCDショップ周りで30回ぐらいAndymoriが再来してる間に、横から「新しい正解、出したんで」つって全部持って行っちゃう感じ。

 一聴き惚れってなかなかないんだけど、聴いた瞬間

「それだったかあ」

 と、ずっと悩んでた問題の別解を出されたような音楽で、その時から「これは一生聴く曲だな」と思ったし、何にかはわからないけど、完全に負けた気持ちです。

 

 仮に何もない部屋に閉じ込められて、その中で「2年暮らせ」と言われても、最悪ヤマトのツイッターアカウント単行本にして置いといてくれたらギリ耐えれる。転換中暇な時間、ずっとヤマトのツイッター見てたらいいと思う。

 

 PK shampooとCRYAMYが俺の2018年なんですけど、PKが「こういう答えがあったか」とハッとさせられるようなバンドなら、CRYAMYは「これだよな、答えは」と、みんながわかってたのにできなかった正解を出したバンドだと思っている。

 俺の中で双璧の2バンド、でも共通点は「爆音」「歌詞」「メロディの良さ」ぐらいしかなくて、その中身はまるで真逆で、失敗して憂鬱だったり昔のことだったりを歌ってるのに全然別の歌になっているのが良いなと。

 このバンドは器用なバンドじゃないんだけど、失敗して泣いて傷ついて、泥だらけになりながらなんとか前に進んでるっていう、そういう生々しさは他のバンドにない圧倒的な魅力で、そういう所に俺は憑りつかれてしまってる。

 人見知りが集まってるからよく誤解されるけど、苦労ばかりの分他人に優しい良いやつら4人です。当日見つけたら、声かけてあげてください。

 

 この一曲からライブを始めるもんだから、開始早々客を食う。

 俺の趣味のせいか「破壊力」みたいなバンドばかり集めてしまったので、そこに太刀打ちできる若くて良いバンドはと考えた時に唯一頭に浮かんだのがこのバンド。時速36km

 今下北のインディーズ界隈でやってるバンドで唯一ってぐらい好きなバンドで、気が付くとこの曲が頭の中を回ってる。新譜も良かった。

 まあ、好きなバンドで固めたから当然なんだけど、これも本当に好きで、好き好きいうと「あれもこれもかよ」と思われちゃいそうだけど、今日だけは許してほしい。マジで好き時速。よく自然発生でこんな良いバンド生まれた。マジで。

 この上の3バンド並べて聴いたらたぶん「なるほどな」と思ってもらえるはず。セットで見て欲しいから連続3バンド。ナインスアポロとはまた違ったバンドの正解をこのライブで是非見て欲しい。

 

 でもやっぱりロックらしいロックも好きで、これはwalkingsと対比で見て欲しい。w.o.d

 これも今年頭ぐらいに「見つけた!」となった俺の中で勝手に2018年なバンド。

 上の、感情のバンド3バンドに対して、感性の2バンドというか、また別の角度でアツいので連続で見て飽きないと思います。

 俺はもう正直洋楽として聴いてる。顔ヨーロッパだし3人とも。こういう良さも是非わかってほしい。是非。

 

 みそっかすに関してはもう完全に地元名古屋要素欲しさに… 赤味噌の味噌汁飲みたい、そういう気持ち。

 名古屋時代、彼らには勝手に思い入れがあって、インタビューもさせてもらったんだけど、担当は俺ではなく、是非話したいということで無理を承知でお願いしました。ありがとうハルキチさん。

 ここで一旦真逆のバンドを入れて気分転換。真逆すぎて頭が追い付かない可能性もあるけれど、このバンドのライブの楽しさも是非知って欲しいなと後半のタイムテーブルに入ってもらいました。

 

 マジで解散してほしくない。

 トリは、このライブがワンマン前ラストライブになる、フィッシュライフ。

 フィッシュライフもインタビューさせてもらったし、ベースの宮地には個人的にも良くしてもらって、メールの返事もマジで丁寧で、3人揃って飲んだこともあって、なんか本当に良い奴らでマジでバラバラになってほしくない。このイベントは最後フィッシュライフで泣いて帰ろうかと。

 ラストアルバム、未来世紀エキスポはマジの名盤と知人各所からも言われてまして、フィッシュライフにハヌマーンの残像を感じて遠ざけた人にも是非聴いてほしい良いアルバム。3人の青年の青春の全部が詰め込まれている。俺はそういうのに弱い。

 たぶんこの頃には泥酔して宮地に泣きついたりして迷惑かけてる時間帯だと思う。楽しみで仕方ない。

 

他にも必聴バンド盛りだくさん

 新宿渋谷のブッキングはもちろん、紹介しきれなかったBASEMENT BARのバンドも当然オススメだし、下北だけでも他に見たいバンドめちゃくちゃある。個人的に大ファンのLarge House Satisfactionとヤングオオハラの被り、一番敬愛するガールズバンドFINLANDSとCRYAMYの被り、愛する兄貴Benthamと時速の被り、TENDOUJIとPKもかぶってんな。ふざけんなよガーデンのタイテ作った奴マジで。大事故起こしてる。アカシックとジュラボは時間の許す限り見たい。

 今からもう打ち上げが楽しみ。良いやつしかいない。タイテ見てるだけで酔いそう。隣のカクヤスで酒買ってBASEMENT BARの横の駐車場にたむろするのやめろ。

 俺はずっとBASEMENT BARらへんでバンドのみんなとブラブラ飲んでるので、見かけたら乾杯してください。

 最高の9月16日になりますように。

 それではー。

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